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リレー推理小説

1 :名無し物書き@推敲中?:02/04/08 20:59
安藤刑事は、犯人を追い詰めた。
「もう逃げられないぞ…」
と、その時おもむろに犯人は拳銃を抜いた。
「ま、待て…撃たないでくれ!」
安藤の願い適わず、犯人は発砲した。

続きをどうぞ

2 :名無し物書き@推敲中?:02/04/08 21:05
「うぎゃあー」
弾丸は安藤の心臓をぶち抜いた。


3 :4匹目:02/04/08 21:12
「ざまあみろ。ぺっ!」
 犯人は安藤の死体に唾を吐き、立ち去った。

 それから1週間後。

 犯人は逮捕された。
 彼の手首に手錠をはめたのは、安藤だった。

4 :名無し物書き@推敲中?:02/04/08 21:19
翌日。
T県船橋市にある『石坂探偵事務所』。
武藤久美子は、電話係として常勤だった。
いつもの風景。
ただ、石坂所長が朝から来ないだけ。
久美子は12時を過ぎたあたりで通常業務をほっぽり出し、
ネットサーフィンなるものに興じていた。

そこへ一本の電話がかかる。
「すまん。ちょっと警察にしょっ引かれた」
「石坂所長ですか?」
ぽりぽり、という音が受話器の向こうからすると、
「いやあ。刑事が対象の家で殺されたらしくてな。
 銃声の音がしたんで驚いて逃げようとしたら、逃げ切れなかったわ」
酒臭さを連想させる、ろれつの回らない口調が答えてきた。
「また張り込み中にお酒飲んでて、寝てたんですね?」
久美子は受話器を勢いよく切ると、
突っかけとコートを羽織って、鍵も掛けずに外へ飛び出した。

そこで思い出す。
「どこに拘留されてるんだろ?」

そのころ石坂探偵はさらに困った事態に直面していた。


5 :名無し物書き@推敲中?:02/04/08 21:23
石坂は、刑事連続殺人事件の犯人として逮捕されていたのだ。

半分酔っぱらい状態だったので、今頃気付く石坂だった。
「久美子ちゃ〜ん、助けに来てくれよぉ」
「久美子って誰だ。共犯者か!?」
取調官の執拗な尋問は続く。

6 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 00:19
そして、取調官はいきなり腋の下に吊るしたホルダーから消音器付きの銃を取り出すと、
石坂に照準を合わせた。
「何の真似だ?」
石坂は狼狽しながら訊いた。
「俺は警官なんかじゃねーよ。おまえを殺しにきたんだ」
そう取調官はにやにや笑いながら言い、引き金を絞った。
弾は石坂の眉間を貫き、石坂は一瞬のうちに絶命した。
取調官は銃をホルスターに収めると、何も無かったような歩調で取調室から出て行った。

7 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 00:28
翌日。
晴海ふ頭で若い女性の他殺死体が上がった。
捜査の結果、女性の身元は、T県船橋市にある『石坂探偵事務所』に勤める、
武藤久美子(24)と判明した。

8 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 00:55
そのころ。
郊外に投棄された冷蔵庫の中から取調官の死体が発見され、
石坂と取調官、武藤久美子の名も被害者の名簿に書き入れられた。

殉職した安藤刑事の父親、安藤宏彦は
石坂が殺された事により自宅待機になった。

安藤は息子の敵のためにも、そして自分が殺してしまった探偵のためにも、
独力で犯人を追う事にした。


9 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 02:02
「お父さん、もういいじゃありませんか」
安藤刑事の母親、多恵子は、ノートを閉じた宏彦に言った。
宏彦はその声に振り返り、表情を変えた。
多恵子の手には出刃包丁が握られていた。
「もういいでしょ、一緒に宏の許へいきましょう」
そう言うやいなや、多恵子は宏彦の心臓に包丁を突き立てた。
そしてそれを引き抜くと、自らの首を掻き切った。

親類縁者のいない二人の死体は、一週間後、民生委員によって発見された。

10 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 02:20
民生委員の木村武雄は、最近殺気じみた視線を感じていた。
3日前、ある家のドアが半開きになっていたので入ってみたら、
乾いた血の茶色い床が出迎えてくれた。
玄関には血まみれの中年男の体があった。
すぐに電話したのだが、この視線はそれのせいじゃないか、と武雄は考えている。

中年男の手の下にあったはずのノートが、消えていたのだ。
武雄が電話をしているうちに。

そのことを結局、警察には言わなかった。
明日、知り合いの爺さんの所にでも相談しにいこう、
と思いながら武雄は床についた。
武雄の知人に、小説の探偵並みに推理力が高いと評判の
寝たきり老人がいたのだった。


11 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 03:30
しかし武雄がその老人に会うことはなかった。
なぜならその夜、武雄は急性心不全でこの世を去ったからだ。

12 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 03:39
『急性心不全』とは、しばしば不審死の時に使われる単語だ。
寝たきり老人である窓浦泰三は、友人の木村武雄の死に不審を抱いた。
窓浦は、それを知るやいなや、家政婦のスミ江を、
「木村君の家を調べてきなさい」
と、送り出した。
窓浦泰三。雇い入れた者が死ぬのは多かったが、
本人はこれから20年後、115歳までしっかり生きていた。
後の通称「死神」であった。

13 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 03:47
窓浦泰三は確かに115歳まで生きた。
が、スミ江を玄関先で見送った後、散歩に出た泰三は、
ダンプカーに撥ねられ、植物人間となってしまった。
そして、泰三抜きにしては捜査能力などないスミ江は、
武雄の死に関する他殺の証拠を掴むことは出来なかった。

14 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 03:55
植物人間が「死神」と呼ばれるはずがない。
泰三は奇跡的に回復し、その後も辣腕をふるった。
しかし、それは2年も後の話。

寝たきり老人である泰三は、車椅子が無いと動けないので、
その日は介護士の青年に車椅子を押してもらっていた。
介護士の青年、向吾氏靖は聞くとは無しに泰三の推理をその日聞いていた。
氏靖は3人の男女にその事を話していた。

15 :TO信者:02/04/09 11:05
その話は以前、泰三が友人であった武雄の不審死を調査してる内に巻き込まれた
俗に「船橋刑事連続殺人事件」と呼ばれるものである。
これは、一見すると無関係な個々の事件が
実は一つの事件として巧妙に仕組まれていたという稀有なものであった。
泰三はまず友人の死を調査しようとして、ダンプに轢かれたことから話し始めた。

「植物人間から復活したわしに、警察官と共にそのダンプの所有者である相川組の社長さんが来た。
ダンプの運転手、新山という男らしいが行方不明になっているらしい。
聞くところによるとわしを轢いた後、ダンプを現場に残して逃走したとのことだ」

16 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 15:34
泰三がそこまで話した時、窓の外に、飛行機が近づいていた。
「なんだ、あれは」
彼の話に耳を傾けていた人々の目が窓の外に向けられた。

時は2001年9月11日。いま、泰三が話しているのは、
NYのWTCの高層階にあるオフィスだった。
そしてその飛行機はテロ組織アルカイダによってハイジャックされた旅客機だった。

「ぶつかるぞー」
それが泰三がこの世で発した最後の言葉だった。

1ヵ月後、巨大な瓦礫の山の中から、その場にいた人間すべての遺体が発見された。
身寄りの無い泰三の遺体はかつての家政婦スミ江が確認した。
そして泰三の捜査資料は、コピーも含めて全部彼が持参してきていたため、
すべてが灰になってしまった。
しかも悪いことに、この場での発表をより効果的なものとするため、
泰三はこれまでの捜査について一切誰にも口外していなかった。
だから、泰三の捜査内容を知る者は、皆無だった。

17 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 15:39
こうして泰三は115年に及ぶ波乱の人生を終えた。

18 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 15:41
そしてその彼の遺骨を胸に帰国したスミ江は128歳まで生きて天寿を全うした。

19 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 18:14
あとがき

20 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 18:23
と、思ったら、まだ物語りは続いていた。
話は数十年前に戻る。
東北地方のある寒村で事件は起こった。
その村は人口300人余りの小さな村であった。
3月のまだ肌寒い朝の事である。
「ぎゃー」という悲鳴が起こった。

21 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 18:35
駆けつけた村人は、
向吾氏靖から窓浦泰三の推理を聞いた3人の男女の一人、
阿部美紀子が、体を8個に分断されて転がっているのを発見した。
村は騒然となった。

22 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 18:49
村人の一人、森林伐採業の田村貞夫は、無残に切り裂かれた、
その人体を見て、こう言った。
「何故、八つになっているんだろうか・・・」
村の物知りの古老、飯田美津夫は得々と語り始めた。
「この村には、奴(やつ)という呪術的な言い伝えがある。
自分が憎しみを抱いている人物の人形を作る。その人物の体の一部、
髪の毛、つめなどを、その人形に埋め、名前を書いた後、
その人形を、八つにばらばらにすると、その人物の身に、
災いが起こるというものだ。私も最近はとんと見たこともないがね」
と語った。

23 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 19:33
阿部美紀子は、叔父の阿部信二の所へ
友人の真田敏夫、向吾氏靖が殺された事について相談に行ったのだ。
阿部信二の家に美紀子は泊まっていたため、
当然、信二は疑われた。
しかし、信二は外から来た者であったため、『奴』を知らなかった。
信二の疑いは晴れた。

信二は美紀子のために犯人を捜すことにした。
ここは山間の小さな村。
外から来た人間や挙動のおかしかったものは、たちまち噂になる。

24 :TO信者:02/04/09 20:28
駐在所に捜査状況を聞きにいくのがいいだろうか。
それとも知り合いである泰三の元に相談いくべきか…。
信二は迷った。

25 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 20:31
調査の結果、ある事実が判明した。
事件当夜、飯田美津夫と美紀子が一緒にいるのを見た、
という村人が現れたのだった。
その村人の名は田無五郎。村役場の助役である。
信二は田無から、その決定的瞬間を捉えた写真も入手した。
それは雑木林の中で、木に凭れて立つ美紀子のスカートの中に、
美津夫が顔を突っ込んでいる写真だった。
田無は、盗撮という人に言えない趣味の持ち主だったのだ。

26 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 20:47
信二は村にやってきたものの、村は閉鎖的で、排他的であった。
あのよそ者はなにもんだ、わしらの村に来て、何を企んでいるのか、等、
猜疑心丸出しの目で見られた。
信二は自分の身の潔白を晴らすために、村人達に、
様々なことを聞きまわるが、誰として口を開くものはいなかった。
そんな頃、村へ、逃亡者達がやってきた。
数日前に、近くの刑務所から、囚人が脱走したのだ。
凶悪犯ばかりであった。強盗で投獄された、向田宗雄、37歳。
強姦罪の津田好幸、24歳。殺人罪の加藤順二、29歳。
この三人は飢えていた。食べ物、女、酒に飢えていたのである。
三人は、まず、村はずれの木村家に目をつけた。
木村家は5人家族で、農業を営む、40代の夫婦、それに夫婦の子供、高校生になる、
長女、中学生の次女、最後に嫁の妹、バツイチの30代女性である。
その脱獄囚、3人が木村家を襲ったのは、深夜、2時過ぎであろうか。
皆、ぐっすりと寝入っていた。
リーダー格である向田が凶器である、鉈を振り上げ、
木村家の簡単な錠を壊し、押し入った。
勿論、あとの二人もそれに続いた。

27 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 20:53
しかし警察もバカではなかった。
三人が脱獄したとの報を受け、既に近隣の村に緊急配備を敷いていた。
当然、村はずれにぽつんと建つ木村家には、最重点を置いていた。
まず警官ひとりが家の中に隠れ、周囲を警官隊で取り囲んだ。
そこへ、のこのことやってきた三人組は、まさに飛んで火に入る夏の虫だった。
もちろん一網打尽である。
向田、津田、加藤の三人は、何一つ目的を達することなく逮捕された。

28 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 21:06
村は騒然となった。
何しろ、だれそれの娘に虫が付いたとか、
あの家の娘に初潮がきたことや、鶏が盗まれたことまで、
うわさにする村人たちである、騒ぎにならないわけはない。
信二は、村一軒しかない民宿、兼業農家である、小倉家に
宿泊していたのだが、尿意を催し、床を離れた。
いまだに汲み取りの便所で、用を済まし、部屋に帰ろうとすると、
何か女のあえぎ声が聞こえた。
その声に誘われるまま、進んでいくと、どうやら、声が聞こえてくるのは、
小倉家の娘、由梨の部屋のようである。
由梨はまだ16歳の高校生で、幼い感じがする娘である。
でも、発達するところは充分発達していた。
「あの娘、彼氏でも連れ込んでいるのか、それとも夜這いかな」
と信二は思った。
娘の部屋のふすまを開けた。
信二は信じられない光景を見た。
なんと、そこには娘と乳繰り合う、親父の姿があった。
親父はこの小倉家の主人である、勲、42歳である。
「近親相姦か」と信二は思った。

29 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 21:16
信二はそのまま部屋に戻ったが、入れ替わりに誰かが由梨の部屋に入った。

信二は阿部美紀子殺しの犯人を突き止めるまで
その人物の名前を知らなかったが、
それは脱走した囚人の一人、江夏幸夫だった。

護送車は通常10人から20人の囚人を運ぶ。
彼らは皆、この村近くに潜伏していたのであった。

そして、それこそ『もう一人の犯人』の計画だった。


30 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 21:24
江夏は親子のまぐわいを目にして、立ちすくんでしまった。
なぜなら江夏は35にもなって童貞であり、
実際に男女の結合を目の当たりにしたのはこれが初めてであったからだ。
「なんじゃ、おどれは」
勲が由梨を組み敷いたまま怒声を張り上げ、ペニスを引き抜くと、
枕元に置いておいた鎌を手に素早く立ち上がって、江夏に切りかかった。
江夏は動けなかった。そして、その鋭く光る刃を喉元に受け、
盛大な血飛沫を撒き散らしながら絶命した。

31 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 21:32
こうして、35歳童貞、江夏の人生は終わった。
今までの江夏の人生はなんだったであろうか。
童貞、包茎、鉄道マニアの三重苦と人からはさげすまれ、
世の影を歩んできた人生であった。
無念の人生であった。

32 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 21:34
翌日。
信二が起床すると、小倉親子の姿はなかった。
いや。あった。あったのだが。
小倉親子はすでに『物』になってしまっていたのだ。
『奴』に則り、8つに分断された2人の遺体を発見したのは、
小倉夫人であった。
江夏の死体は布団にくるまれており、
なぜか江夏だけがバラバラにされていなかった。

代わりに江夏の男性器が取り去られていたのだが、
それは公表されなかった。


33 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 21:35
こうして、生を終えた江夏であったが、
江夏はあの世、黄泉の国で再生した。
江夏は立っていた。
彼が立っていた場所は荒涼たる、河原であった。
俗に言う、三途の川である。

34 :名無し物書き@推敲中? :02/04/09 21:38
「そこまではわかりますね、みなさん」
銅田一少年は丸縁の眼鏡を人差し指で押さえ直す。
「しかし、この江夏という若ハゲ童貞男が実は女だったことがトリックそのものなのです」
「そんなバカな!」
小倉家の一同は慄然とした。寂寞に沈む森閑とした闇の中に、怒号があふれ出す。
「そんなはずはない、江夏は由梨とやったのですからっ」
「小倉夫人、今なんていいましたか?」
漆黒の闇に立ち尽くす小倉夫人に銅田一少年の厳しい視線が突き刺さる。
「ひっかかりましたね」

35 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 21:46
銅田一少年が謎解きをしていたころ、
江夏は三途の川で、ある一団と遭遇していた。
『船橋刑事連続殺人事件』と呼ばれる事件などで殺された人々である。
彼らの一人は武藤久美子と名乗り、また木村武雄と呻くように漏らした者もいた。
江夏はそこで初めて『もう一人の犯人』に利用されていたことを知った。

突然。
江夏の体が浮き上がる。
いたこ探偵、樹由節明美に江夏が呼び出されるのはしばらく後、
3,4人の探偵役が殺された後のことである。

再び小倉家。 ただ、阿部信二はそこにはいない。
再び警察に拘留されていたのである。

36 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 21:49
「何がひっかかったっていうのよ。」
小倉夫人は食ってかかった。
小倉夫人はプライドが高かった。
何しろ、こんな寒村には珍しい高学歴で、しかも東京大学、法学部卒であった。
面妖なと思うであろうが、これは事実である。
何故、こんな寒村のしょぼい親父、それも農家の親父と、東大卒の
女性が、と思うであろう。
実は小倉家の当主、小倉 勲との出会いは近頃のメル友ならぬ、
文通であった。世には奇跡があるものである。
「この小僧は何よ、何様のつもりなの。
第一、どこの大学なの?あなたは。
私は東大よ。あの東大なんだから。
あんたはただの中卒じゃない」
小倉夫人は罵倒した。

37 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 21:53
銅田一少年は、中卒以前にまだ、中学生だった。
春休みなので親戚の銅田家に、遊びに来ていたのだ。
銅田の家は小倉の家のすぐ隣にあり、近所づきあいも深いものであった。
その事からも小倉夫人の動揺が見て取れる。

38 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 21:58
中卒とは、すなわち低学歴で、昔、巨大掲示板の2ちゃんねるでは、
DQNとも言われたという。高学歴層の奴隷で、言わば最下民層であり、
低賃金で、労働する下等な民衆のことである。
「新カースト制度、身分制度の歴史」民明書房 2043年初版からの引用

39 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 22:04
「小倉勲は中卒だった。そして近親相姦。まさにDQNの見本だった。
 小倉夫人、あなたは娘が高校を中退しそうだと、前日に聞いていましたね?」
銅田一少年は小倉夫人を指さし、詰問する。

40 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 22:11
そのときだった。
宇宙人が現れたのは。
屋追準一も驚く、本物の宇宙人である。
読者は思うであろう。
何故、玉ころがし出版の社屋前に現れなかったかを。
でも、事実、宇宙人は、銅田一少年たち前に、
突如、現れたのである。
果たして、友好か戦争か、殺戮なのか。
危機がせまる。
自衛隊は、警察は、月光仮面は現れないのであろうか。

41 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 22:21
宇宙人の胸から包丁が飛び出た。
宇宙人の名は景山修一。
刺したのは大山隆平。
どちらも脱走した囚人である。
宇宙人のマスクを被っていた景山修一が床に倒れ伏し、
大山隆平が叫ぶ。
「逃げろ!」

42 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 22:45
大山は逃げた。
逃げて逃げて逃げまくった。
そのあわてぶりは、某ニュースの女記者顔負けである。
ちなみに、大山は元国体の長距離選手であった。

43 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 22:48
大山はそのまま逃げ、近くの草むらに隠してあった。
ルパン三世ご用達のグライダーに乗って、逃亡した。
それから、大山の行方は誰も知らない。

44 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 22:55
そのとき、宇宙から謎の光線Xが地上に降り注ぎ、
原因不明の理由から、死んだ景山、江夏等がゾンビとしてよみがえった。
果たして、どう行動するのか、近くにショッピングセンターに
ヘリコプターで行き、立てこもるのか?

45 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 22:55
そのころ。大山の言葉に反応して、
小倉夫人も逃げ出していた。

46 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 22:56
まず、景山、江夏のゾンビは小倉夫人に襲い掛かった。

47 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 22:59
司法解剖に回されるため、景山、江夏は救急車に搬入されていた。
逃げ出した小倉夫人がその救急車の前を通りがかったとき、
窓ガラスを破って江夏の腕が現れた。
肩を掴まれる小倉夫人。

48 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 23:08
その時だった。
村のマタギの小倉作之助が愛用の銃で、
江夏を撃った。
銃は旧式の三十八式歩兵銃を猟用に改造したもので、
五連発である。


49 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 23:09
江夏は倒れなかった。

正確には、ゾンビのように蘇ったのは景山の死体だった。
すでに救急車の中は救急隊員の血と脳漿に彩られていた。

田部豊。彼は死体愛好家である。
死体の内臓を取り出して、その中に潜り込むのを趣味としていたのだ。
景山はすでに、田部によって殺害されていた。

お気に入りの洋服を傷つけられた田部は、
間に合わせの洋服として江夏の体を選んだ。
救急隊員の体は気に入らなかったのでぶちまけた。

新しい洋服は、すぐ目の前にある。

50 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 23:15
田部 豊は後日、世界的な雑誌TIMESの巻頭を飾った、
伝説的な人物である。彼は当初、盗撮、麻薬癖等で、
有名であったが、後日食人、カンバリズムで有名になった。
「伝説の人物、その栄光と真実」民明書房刊からの引用(127ページ)

51 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 23:25
皆さんは『石坂探偵事務所』の武藤久美子を記憶しているだろうか。
実は、彼女には、腹違いの妹がいたのである。
彼女の名は有坂卑弥呼。
名前が示す通り、シャーマンである。
その卑弥呼が今、安藤刑事の霊を呼び出した。

52 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 23:30
豊が中に入った江夏の死体がゆっくりと救急車の中から現れる。
人間の死体の中に無理矢理もう一人の人間が入った姿は
宇宙人のようであった。

小倉夫人はあまりのことに腰が抜けて動けなかった。
大山もそれを見たのだ。そして大山は錯乱した。
もし、大山が田部を刺して、一時気絶させなければ
あの部屋にいた者全員が殺されていただろう。

田部はゆっくりと、邪魔者の小倉作之助の方に歩き出し、
彼の愛用の銃をやさしく取り上げた。



53 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 23:36
はっ!
安藤刑事は目覚めると全身が汗びっしょりなのにきづいた。
「ゆ、夢だったのか…。」
なんと生々しくおぞましい夢だったのか、
激しい鼓動をおさえつけるようにしながら、
安藤は思った。
でも不思議だ…。夢にでてきたやつら、俺は誰も知らない。
しかも最後のほうは支離滅裂でよくわからない…。
まてよ、田部、田部のあの顔は覚えてる。たしか

54 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 23:39
そのときだった。
DQNの集団が現れた。
珍走族である。
どんな田舎でも、どんな僻地でも、DQNは存在するものである。
おなじみの珍攻服に身をつつみ、背中には
「咲かせて見せます この命 暴走天使 天上天下唯我独尊・・・」
など、DQN特有のフレーズが書かれている。
どうせ意味もわからずに、おなじみの先輩とやらのパクリであろう。
個性など無い。それに知性など、教養など、そればかりか、
学歴なども無い奴らである。あるのはパチンコで作った借金くらいなものであろう。
おなじみの、まるでオブジェと化したようなバイクに、
股をこれでもかと開いて、果てしなくカッコ悪く、ダサくまたがっている。
「オラッ、俺を誰だと思ってんだ、このタコ、バックにゃなあ、
組のもんとスパーハカーがついてんだぞ、コラァ」
「おめえら、このオタクが。この勉強ばかりしやがって。
中卒でもな、高校中退でも、偉いやつはいるんだぞ。
左官工をなめんじゃねえぞ、コラァ。
アイテーだって、できっかんな、携帯もってからよ」
なんて、怒鳴りながらやってきました。

55 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 23:41
有坂卑弥呼は姉の死の理由を探すため、
安藤刑事の霊を呼び寄せたのだ。
武藤久美子の霊は、なぜか呼び寄せられなかった。
安藤刑事の霊のとぎれとぎれの思念から、
有坂卑弥呼は事件のあらましを聞き出す。

犯人の顔はどのようなものなのか。
安藤刑事は何を目撃して犯人だと分かったのか。
犯人の特徴は何か無いのか。

安藤刑事の霊は夢だと思っていたらしいが。
しかし、それは不意に中断された。

「田部……?」
卑弥呼が知らない名前につい、呟いたとき、
精神集中はもろくも崩れ去ってしまった。
意味もない珍走族の映像が走る。

田部。誰か知らないがその男を捜さなければならない。

56 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 23:43
上司だ。イヤミな捜査一課長。
それにしても卑弥呼に呼ばれるなんて、縁起でもない夢だな。
俺は死んでねーつうの。
さて、今日は一ヶ月ぶりの休暇だ。
安藤刑事は、久々の休暇を満喫しようとベッドを出た。
その時、電話が鳴り出した。
しかし今日は恋人の斉藤夏樹とデートなのだ。
安藤刑事は電話を無視することにした。

57 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 23:49
F県大田市。
市内で一番大きな公園は、春先にはちょうどよい待ち合わせ場所である。

2002/04/10
10:16

安藤刑事は時計で時間を確認すると、
大急ぎで走りだした。
待ち合わせに遅刻しそうだ。



58 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 23:55
男性読者の為に説明しなければならないであろう。
この夏樹は、某美術大学に在学する2年生であり、
身長161センチ、体重47キロ。B87W62H88
趣味、絵を描くこと。読書。ワイン、料理、バレエ。
某文豪の愛娘である。大きな目が可愛い、19歳。
安藤は思った。
今日は、夏樹としっぽりか。
あの子、ヤリマンだもんな。あんなヤリマンだとは思わなかった。
なかなかメール友も上玉がいるもんだ。
あんな子とこんな稼業をやって知り合いになれるわけねえもんな。
まず、オシャレなビストロにいって、その後、自宅に呼んで、やりまくるか。
安藤刑事の股間と妄想は膨らむばかりである。

59 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 00:01
しかし、夏樹は待ち合わせ場所に現れなかった。


60 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 00:08
待ちぼうけだけなら、まだいいが。
その時、待ち合わせ場所には、
ネカマが潜んでいたのである。
某ネカマサイトの管理人である。
安藤刑事はネカマにひっかかっていたのである。
それだけなら、まだいいが。
後日、その待ちぼうけをくらわされた、オマヌケな姿は、
目線ありの写真入り、今までのメール入りで、
さらされたことは言うまでの無い。

61 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 00:17
待てども来ない、夏樹にしびれを切らした。
安藤はパチンコに行った。
今日は大量であった。2時間あまりで、4万ほど買った。
「この金で、風俗にでもいくか」
安藤はなじみのソープ、池袋のナポレオンに向かった。
「今日、愛ちゃんいるかな・・・」

62 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 00:17
次の日。
そのネカマサイトの管理人、後藤修司が殺された。
しかしその時、安田刑事はまだ
夏樹が架空の人物であることも知らなかった。

朝。
メールが携帯電話に入る。
本来ならば暴露メールであったはずのメールは、
なぜかそのまま夏樹という名前で送られてきていた。

『ごめんね。今日はちゃんと待っているから』


63 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 00:45
でも、昨日でこりた安藤は、もう見たくも無いので、
そのメールも、夏樹のアドレスも全て消した。
今日からまた、多忙な日々が始まる。

64 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 00:46
あっ、また寝ちまったようだ。
くそっ。もう十時過ぎている。
待ち合わせは十時半だ。間に合うか?
全くひどい夢だな。だいたい、俺と夏樹が出会ったのはネットじゃない。
非番の日、渋谷で逆ナンされたのだ。しかし、人物造形は紛れも無く夏樹だった。
まあ、そんなことはいい。それにしても夢の最後の方では俺の名前が安田になってるのはひどい。
とにかく、急ごう。
安藤は顔を洗い、歯をみがき、服を着て、部屋を出た。

65 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 00:52
という夢を見たところで、目が覚めた。
気がついたのは、ショッピングセンター内の一角であった。
そばにはショットガン、三十八式改猟銃、ニューナンブM57、
弾などがあった。
安藤は突然発生したゾンビから逃れ、この
センターに逃れていたのだ。
ここに潜んでから、2日が経っていた。

66 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 00:56
そういう夢などを見ていたところで、3日後。
安藤刑事は上司に内々に呼び出された。
部屋に入ってみると、そこには一人の見慣れない刑事がいた。
「安田です」
そう言うと、携帯電話を取り出す。
そこにはこういうメッセージが書かれていた。

『ごめんね。今日はちゃんと待っているから』
夏樹からのメールだった。

安藤は驚いて安田刑事に
「なぜ、あなたの携帯に夏樹からのメールが?」と聞いた。
安田刑事はその精悍な顔をちょっと困ったように歪め、
「間違いメールです」と、言葉少なに話した。

安藤はそこで初めて夏樹のこと、
ネカマサイトや後藤修司のことを知った。
捜査一課長の恩田は言う。
「君たち二人で極秘裏にこのメールを誰が発信したのか調べてくれたまえ。
 このメールが発信された携帯電話は、
 すでに後藤修司が殺害されたときに回収されている。」

「警察関係者がこのメールの発信者だと言うことですか?」
安藤は聞いた。
「そうだ」
恩田はそれだけを言った。


67 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 00:59
「あーくそ!もうめんどくせー。皆殺しだー」
安藤刑事は一番大きな兵器であるバズーカ砲を抱えて建物の外へを飛び出すと、
ショッピングセンターを破壊した。
そして、公園の芝生の上で横になった。


68 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:02
安藤がうたた寝をして夢の続きを見ていた頃。

誰にも言わなかったが、
安田刑事は2日前に、実在の夏樹と会っていた。
実は、間違いメールはその前から送られていたのだ。
メールを見た安田刑事は興味を覚えて、その場所に向かった。
そして夏樹と会った。

今日も待ち合わせだ。


69 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:06
安藤刑事がうたた寝をしていると、
ジェイソンが現れ、斧で、安藤を惨殺した。
安藤はただの肉片と化した。

70 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:09
夏樹と待ち合わせしていた安田刑事のもとにも、
ジェイソンが現れ、抵抗する間もなく、
安田もただの肉片と化したのだった。

71 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:11
「…という夢ばかり見るのです」
安藤刑事は精神科の診察室にいる。
精神科医はカルテから顔を上げ、
「仕事のストレスでしょう。刑事さんというのは激務ですからね。
どうですか?一度まとまった休暇を取って、ハワイなどへ行ってみては」

翌日、安藤刑事は一週間の休暇を取り、恋人の夏樹とともにハワイへ向かった。
そして、もう変な夢は見なくなった。

72 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:12
その頃、銀河系から20光年はなれた、09kr星では、
戦争が起こっていた。
アエジュ国とノクス国との20年戦争である。


73 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:14
安藤刑事は見ていた良く分からない夢から目を覚ますと、
偽メール事件について調査を再開した。
安田刑事に連絡を取ろうと内線を使ってみたが、
外出中らしい。

とりあえず、安藤刑事は現物を見に行ってみることにした。

74 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:14
有機性ロボットと人類の戦いであり、
なかなか決着はつかないでいる。

75 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:20
「……なかなか決着はつかないでいる」
そのころ、安田刑事は夏樹の語る物語を黙って聞いていた。
>>058の、安藤に知らされていた経歴をそのまま、夏樹は語った。
外見もその通りのものだった。

安田刑事は何か、癒されるものを感じていた。
不思議な少女だった。

76 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:21
そこに、地球とのワープホールがつくられ、
地球との行き来が出来るようになった。

77 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:24
その不思議な少女は09kr星にやってきた。
あのワープホールに入り込み、偶然きてしまったのである。
これから、この少女の奇妙な冒険がはじめる。
一大サーガの発端である。

78 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:27
でも、もう19歳にもなる女を少女と呼ぶのは
語弊があるだろう。もう成熟した女である。
19歳を少女と呼ぶのは男性社会の呪縛でしかない。

79 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:27
その後を追って安田も地球を離れた。
それと同時にその回路は閉じられた。
そして安藤刑事は穏やかな生活を取り戻したのだった。
新しい彼女も出来た。
名前は川上恵子、二十四歳の看護婦である。

80 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:28
安田が夏樹の話す物語を聞いていたころ、
安藤刑事は保管室へ来ていた。
手には番号札。
通常、殺人事件などの物件はここに基本的には事件が解決するまで
保管されている。
月に1、2度、解決したもので引き取り手の無かった物は
焼却処分とされるが、
それでもその場所は物で溢れかえっていた。

81 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:32
読者は思われたことであろう。
何故、これにはステレオタイプ的な、近視眼的な、
男が好みそうな、女子大生だの、看護婦だの、
出てくるのかと、小一時間問い詰めたいそんな気分であろう。
いかにも、その通り。
言い逃れは出来ないのであった。
いつでも、ご都合主義であり、まるでTV局のやらせ同然であるというような
批判意識を持ってしてでも、某麻まで生TYみたいに、
この世には何の変化もないことを肝に銘じるが良いと
村の古老は我々に語ったのである。
我々は、古老から貰った干し柿を貰い、帰途についた。

82 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:35
安藤刑事は粗忽者なので、番号札は番号札でも
銭湯の番号札を持ってきてしまっていた。


83 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:36
まともな番号札を持ってきた安藤刑事は
最近変な夢を見るのが原因かな、と考え
夢のとおり精神科にでもかかろうかと思いながら
同じ番号の書かれたプレートを探す。

一方、安田は夏樹の物語(>>079)から、
『夏樹』が少なくとも安藤を知っている事を見抜いていた。


84 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:42
しかし安田は既に09Kr星の住人であった。
今の安藤に、いつまでも安田と夏樹のことなどを気に掛けている暇などなかった。


85 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:46
安田が安藤刑事のことを知っているかと訪ねると、
夏樹は一瞬驚いた顔をし、
そして、そう物語を続けた。
しかし、その表情と話す物語から
安田は夏樹が安藤刑事に贖罪の念を持っていることを感じ取った。
安田はなぜか安藤刑事に嫉妬を感じた。

86 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:51
それでも、安藤刑事は遠く離れた地球にいて、安田はたまらなく切なかったが、
これからはこの星で夏樹とふたり、仲良く末永く暮らしていこう、と思った。
それは、夏樹も同じ気持ちだった。わたしには安田さんしかいない…。
そして安田(元)刑事は、子どもは最低二人は欲しいな、などと夢想した。

87 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:54
そこで安田は夏樹に言った。
「夢想して、妄想して、自分に酔うのはよせ。
ばなばかしい。俺は夏樹なんか、嫌いだ。
今までいたのは、体目当てだったんだからな」

88 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:57
安田刑事は本音をつい吐露してしまった。
F県大田市の市内で一番大きな公園。
時間は夕暮れに近かった。

そしてそのまま安田刑事は歩み去った。
偽メール事件について聞かなかったのは、
優しさであった。

89 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:57
なぜか、安田はDQN並に逆ギレぎみだった。

90 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 01:57
「そんなこと知ってたわよ!」
夏樹は怒鳴り、ポケットからナイフを取り出すと、安田の胸に突き刺した。
それは心臓を鋭く抉り、安田は死んだ。
そして夏樹は、切り立った断崖から身を投げた。
その遺体は、数日後、地元の漁師によって発見された。

91 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 02:02
「その遺体は、数日後、地元の漁師によって発見された」
そう、夏樹が物語を話しているのを、安田は背中で聞いていた。
安田はキレていた。多分、安藤刑事に対する嫉妬だろう。

そのころ安藤刑事は携帯電話を発見していた。
ビニル袋越しに操作したが、
不審名所は発見出来なかった。
しかし、送信先のアドレスが2つだったことが分かった。
「これが俺と安田に任せた理由か……」
安藤は憮然と呟いた。

92 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 02:03
これで安田と夏樹については片がついたな。
安藤刑事はふたりの墓前に手を合わせながらそう思った。

93 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 02:04
その漁師は、予想を裏切らずに、DQNで高校中退だった。
もちろん、読書もせず、せいぜい、港の安食堂で、
レバニラいためを食いながら、ワンカップ大関を
かっくらうのが関の山である。
「くみちゃん、いいケツしてやがんな、
俺の暴れん坊将軍で、掃除してやろうか」なんて、
おげれつ、DQN、親父まるだしの言葉をごみのように
今日も投げ捨てるのである。
くみちゃんは、ここの看板娘、17歳、高校中退
ヤンキーくずれの彼氏あり、である。

94 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 02:07
「ヤンキーくずれの彼氏あり、である」
夏樹が延々と公園で物語を呟いていた頃。

安藤は暗い表情で目を覚ました。
安藤が二人の墓前で手を合わせている夢。
(もしかしたら、俺は安田と夏樹が
 知り合いだったのじゃないかと疑っているのかもしれない)

安藤はその日一日、安田と顔も会わせなかった。
安田も、安藤と顔を合わせたくない様子だった。

95 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 02:13
皆、顔をあわせたくないのは、鬱だからである。


96 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 02:18
携帯のベルが鳴った。
それも二人同時に。

それを見た安田は顔色を変えて部屋を飛び出し、
そんな様子と携帯を見ていた安藤は、より憮然としたおももちを深くする。

『夏樹です。いつもの所で』

来たメールには、そう書かれていた。

97 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 02:29
「もういいよ。勝手にせーよ」
安藤刑事はそう呟くと、そのメールを消去した。

98 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 02:35
しかし、刑事としての職務を果たさなくてはならない。

そういう言い訳を自分に信じ込ませ、安藤刑事は公園に向かった。
誰もいなかった。
安田の携帯に電話を掛けた。
誰も出なかった。

安藤刑事はその場でしばらく立ちすくんだ。

99 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 03:38
公園の水のみ場のそばに丸められた紙が落ちていた。

100 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 05:00
100!!

101 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 08:06
100!!
とだけ書かれた紙が落ちていた。
この意味は何だろうか?
安藤刑事は考えた。
でも、判らなかった。

102 :TO信者:02/04/10 08:20
安藤はその紙を裏返しにしてみた。
そこにはこう書いてあった、「動くと撃つ、そのままじっとしていろ」
夏樹の質の悪い悪戯か、安藤はそう思った。一応警戒して周囲をじっと視回す。

そのとき公園の入り口の方から見慣れた顔の男が走ってきた、安田だ。

103 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 09:09
いや、安田ではない。昨日のせんずりがが目に堪えているのだろうか?
どう見ても、自分とうりふたつの男。

安藤は、一瞬の恐怖に捕らえられ、その男にニヤニヤ擦り寄った。

104 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 14:53
安藤は、自分そっくりの男に近づくと殴った。
理由は気に入らないからだ。
それから、安藤とそのそっくりな男、安田との殴り合いは、
20分づついた。その結果、二人とも死んでしまいました。

105 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 15:06
二人がそんな殴り合いをしている頃、
銅田一少年の姉で、今年高校2年になる、銅田一紗代は、
家出をしていた。
家出してまず、向かったのは、不夜城と言われる新宿。
その新宿の歌舞伎町、コマ劇場である。
歌舞伎町は今は夜、酔客、OL、学生、チンピラ、やくざ、三国人、黒人、南米人、
ありとあらゆる人があふれていた。
紗代が、コマ劇場でボーとしていると、
中年の親父が声をかけてきた。親父は50歳くらいであろうか。
見事に禿げ、口臭はきつく、おまけに仁丹くさかった。
やすっぽいつるしの背広をきていて、王将の柄の入った、こんなのどこで
売ってんだ、買うやつも買うやつだが、売るやつも売るやつ、作るやつも
作るやつだと、小一時間問い詰めたい気がする、ネクタイをしめていた。
その親父が紗代に近づき言った。
「オネーちゃん、高校生?おじさんとデートしない?
いくらでおじさんとデートしてくれるかな?
2でどうかな?じゃなかったら、3出してもいいよ」と言いました。
親父はこんな交渉ごとになれているようでした。

106 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 15:42
紗代は考え抜いた末、こう答えた。
「4ならいいよ!!」
親父はこの意外な答えに少々戸惑いを覚えた。
だが、親父はしばらくして平常心を取り戻し、そして紗代にこう言った。
「4でおじさんとデートしてくれるの?もちろんOKだよ!」
紗代は少し嬉しそうな笑みを浮かべ
「やったー!!おじさん最高!」
と、おおはしゃぎ。
そして二人は手を取り合い、コマ劇場を後にした。






107 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 17:31
それを見ていた新宿署生活安全課の刑事・鮫田は二人に職質をかけ、
現行犯で逮捕した。
その紗代の客である男は野島高次といい、ここ数日、内偵中だったのだ。
紗代もそんな男をひっかけるとは、やはり田舎の小娘である。

108 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 18:27
紗代は警察署で、散々説教され、親元に連絡され、
親が迎えにくることになった。
あと、3時間ほどで、この新宿署にくるはずである。
紗代は困った。
別段、説教されたことはいいのだが、これでは家出した甲斐がない。
あんな暗い山奥の村になぞ、帰りたくもないのだ。
紗代は隙をうかがっていた。
逃げ出すチャンスをうかがっていた。
幸い、ブラに隠した金は見つかっていない。
その金はいままでの小遣いやお年玉をためたものだ。
まだ、2万ほど残っている。
これだけあれば、何とかなるだろうと思った。
どこかの店で働いていいし、ウリしても稼げる。
どこかの店とは、もちろん、風俗である。
今まで、紗代の目の前にいた、くだびれた警官が、ふと席を立つ。
なかなか戻ってこない。
これはチャンスだ。紗代はこっそり警察署から逃げ出した。
警察署を抜け出すとそこから、大久保を目指した。
大久保には街娼が多く、南米人もいたし、中華系も沢山いた。
何か飯の種になるようなことが転がっている感じがした。

109 :名無し物書き@推敲中?:02/04/10 21:14
しかしそこでもまた鮫田に捕まってしまった。
さすが「鮫」と呼ばれる男である。
この男からは逃げられないな、と紗代は観念した。
そして今度は留置場に入れられてしまった。
当然である。身柄拘束中に逃げ出したのだから、それはれっきとした犯罪である。

110 :名無し物書き@推敲中?:02/04/11 01:12
いや、それは犯罪ではなかった。
ただ、紗代を脅かす意味で鮫田はふりをしただけであった。
ほどなく、新宿署に紗代の両親が迎えに来た。


111 :名無し物書き@推敲中?:02/04/11 01:20
そして彼女が両親と対面したその時、
アルカイダのハイジャックした日航機が新宿署に激突した。
新宿署の建物は一瞬のうちに瓦礫と化した。当然、署内にいた全員が死亡。
ただ鮫田だけが、もう帰宅していたため難を逃れた。

112 :名無し物書き@推敲中?:02/04/11 02:28
トイレで放尿中だった鮫田は、騒然とした街の雰囲気に殺気立ち、
ふるちんで家の前に飛び出した。

しつこく残尿が排尿口から流れ出してはいたが、そんなことは今の
鮫田にはどうでも良かった。

肛門から、糞も垂れてきた。まるで、ねずみの尻尾のように長く、
しっかりと垂れている。

なぜか顔は笑っている鮫田は、新宿署へ向けて走り出した。

113 :112、「なぜか」はいらないと思われ。:02/04/11 03:26
 頬の筋肉が吊り上っているのが、自分でもわかる。股間を伝うむずがゆさが、
余計に笑みを促進させた。
 「子どもみたいだな、お前。」
 16の時に、授業中おもらしをして、安藤に言われた言葉を思い出した。だっ
て、しょうがないだろ。そういう病気なんだから。
※次の方へヒント
 鮫田さんは、「腹圧性尿失禁」という病気です。どんな病気なのかは調べて
 下さい。だって、そっちの方が勉強になるでしょ。

114 :名無し物書き@推敲中?:02/04/11 04:50
鮫田が、なぜ笑っていたかと言えば、突然起こった悲劇に対する
突発性顔面神経痛が、彼に満面の笑顔を作らせたのであった。

腹圧性尿失禁と言うような恥ずかしい病気のためではなかった。

115 :名無し物書き@推敲中?:02/04/11 06:00
ちょうど、そのころ新宿署を襲撃したアルカイダは、ホームページ上で
犯行声明を日本語で披露したが、誤字脱字の多いへんてこりんな日本語を見た
人々により見るも無残に笑われてしまった。
それを見た在日10年アルカイダの伏兵、ホーケイダ・ビンビンは、笑い転げながら
本部に連絡をしたため、恥じ入ったアルカイダ幹部ら他多数は、組織を解体し、世界中に
散らばった。

116 :名無し物書き@推敲中?:02/04/11 10:37
鮫田は署に行き、ドサクサに紛れて、保管庫から、各麻薬、違法なものを、
持ち出した。勿論、拳銃や弾を持ち出した事は言うまでも無い。
これから、賭場荒らしをするつもりだった。
自宅に戻り、クスリを隠し、拳銃を持ち、手袋、覆面を用意し、
あらかじめ目をつけていた、巨大暴力組織の傘下にある、賭場に向かう。
その賭場は、池袋の一角にあった。
深夜、その賭場がある、マンションの一室に飛び込んだ。
まず、用心棒を射殺し、賭場に飛び込んだ。
チャかを持っているものもいたが、機敏な動作で、鮫田は全て射殺した。
勿論、奴らが持っていた銃を回収する事も忘れてはいない。
トカレフ、ベレッタ、S&W、コルトガバメント、各種弾薬すべてを
回収し、用意していたバックにしまう。
賭場にあった現金、500万ほどの現金もバックにしまった。
襲撃に要した、時間は2分ほどだった。
探せば、まだ現金はあったかも知れないが、よくをかけば、
逃げるまで時間がかかり、つかまる要素も高くなる。
迅速な行動を鮫田は心がけていた。
マンションを出た、鮫田は何食わぬ顔をして、
自宅に向かう。
自宅に戻り、麻薬類をしまっている隠し金庫に、現金を数えてからしまった。
現金は630万あまりあった。これで好きなことも出来る。
それに銃も入手することも出来たし。
銃も金庫にしまった。
鮫田はブオトコであった。
素人童貞で、女を抱くのには、何か金がかかった。
これで好きなことが出来る。
これで、モデル級の女も、中学生も、女子高生だって、抱けると鮫田は思った。
それでやる気になった、鮫田は、芸能人も斡旋しているという、
秘密のクラブに電話をかけた。
アイドルの河合里絵を抱くためである。
何百万も積めば、一晩自由になる。
電話がつながり、鮫田は用件を言った。
電話を切る。あと一時間で、女が来るという。
一時間後、可愛い女がやってきた。
本物の里絵であった。桜井は挨拶もそこそこにし、
約束の金を渡し、里絵を自由にした。
これぞ男の人生だと思った。
鮫田は絶頂の中で射精した。

117 :名無し物書き@推敲中?:02/04/11 13:58
そのころアルカイダのメンバーの一人、モハメド・バルクは福岡発伊丹行きのNH220便に搭乗していた。
彼の目的はただ一つ、この航空機をハイジャックして大阪のATCビルに突入させる事である。
彼はまだ22歳の若者だった。俺の人生はこれで終わるのか・・・、とため息を漏らしていた。
その時である。本部からの無線連絡が入った。
「今だ、決行の時だ!!」
彼は少し間をおいた後、ゆっくりと立ち上がった。
そして隠し持っていた千枚通しを取り出し、スチュワーデスの背中に突きつけこう言った。
「機長室に入れさせろ、そうでないとお前を殺すぞ・・・」
「キャーーーーーーーーー!!!」
スチュワーデスは悲鳴をあげた。彼はあまりにも大きい悲鳴に激昂し、
なんと彼はスチュワーデスを殺してしまった。
こうなったら強行突破だ、と彼は思い機長室めがけて走り出した。
偶然だった。機長室の扉は開いていた・・・。
彼は機長室に入り込み、そして機長・副機長を迅速に殺害した。
「こちらバルク、第一段階完了」 と彼は本部に無線を送った。


118 :名無し物書き@推敲中?:02/04/11 16:30
そのとき、モハメド・バルクは、機体のゆれにより、
床に投げ出された。その衝撃で手に持っていた、アイスピックが
心臓を突き刺し、死亡した。
誰も操縦するものがいなくなった機は、10分後に地上に激突し、
全員が死亡した。テロは失敗した。

119 :名無し物書き@推敲中?:02/04/11 17:18
テロは失敗した・・・、と誰もが思っていた。しかしである。
どういうわけか飛行機は福井県の美浜原発に激突していたのである。
アッラー、アクバルと彼が最後に唱えた祈りが通じたのであろう。
原発は見事に炎上している。
ドーン、大きな爆発音がした。炉心が爆発した模様である。
ナトリウムが燃えているのだろうか、真紅の炎が見えている。
突然けたたましいサイレンが鳴り出した。
なんと、放射性物質が大規模に大気に放出された事を示す警報の様である。
福井県はこの事態を動燃から報告を受けて初めて知った。
県庁は大混乱に陥った。どう対応を取ればいいのかと慌てふためいている。
その時である、一人の男が立ち上がった。福井県副知事の城田芳雄である。
城田はこう言った。
「県民の安全を確保するのが第一である。その為には県民全員を県外に脱出させる以外ほかに方法は無い。
 何としてでも80万の県民全員の命を守るのだ」
城田はまず輸送手段の確保と考え、JR、航空自衛隊、海上保安庁などありとあらゆる所に輸送の確保の要請を行った。

「チェルノブイリよりも甚大な被害が出るだろう。しかし私は最後まで戦う」
と決意を固め、そして彼の戦いは始まった・・・。 


120 :名無し物書き@推敲中?:02/04/11 20:25
そこへ突然光が走った。

121 :名無し物書き@推敲中?:02/04/11 21:47
いきなり、肩のところに、熱いものを感じた。
銃声が聞こえたのは、しばらく経ってからのような気がした。

122 :名無し物書き@推敲中?:02/04/11 22:09
それは絶好調のスポンポン鮫田であった。体中に蛍光塗料を塗りたくった鮫田は、閃光のように
突っ走り福井県庁の前に現れた。既にこの世の者とは思えない彼ではあったが、大事件をかぎわける
鋭い臭覚は以前と同様に健在だった。
勢い余って原子炉被害対策本部へ殴り込み、口に咥えていたトカレフを手に取ると、県知事城田芳雄
を的にして銃撃したのだった。

123 :名無し物書き@推敲中?:02/04/11 23:17
その時、地震が起きた。

124 :名無し物書き@推敲中?:02/04/11 23:19
小振りだったが、動揺させるには充分だった。

125 :名無し物書き@推敲中?:02/04/12 15:50
城田はその隙を見逃さなかった。
城田は護身用にと隠し持っていた痴漢撃退スプレーを鮫田めがけて噴射した。


126 :名無し物書き@推敲中?:02/04/13 11:24
しかし、あえなく顔面に一撃を食らった城田は、血しぶきを景気良く振り撒いて
無様に床に突っ伏した。無残にも、彼の頭部は跡形もなかった。
驚いた城田芳雄は、ピクリともしない城田芳雄に近付いた。

絶命した城田芳雄は県知事の城田であった。もう一人の城田芳雄は副知事の
城田である。彼らは、同姓同名であったために、互いに、ふくちゃん、けんちゃん
と呼び合っていた。
「けんちゃん、大丈夫?」
ふくちゃんは、ぐったりと重くなったけんちゃんの肥満した体をいとおしむ様に、
両手で抱きかかえた。
「これぐらい、大したことないよー、けんちゃん。がんばれー、ファイト!
ガッツだ!けんちゃん!」
楽観思考を拠り所として生きて来たふくちゃんにとって、事態が事態だけにこれは
仕方のない言葉だった。
そして、彼には、何時までもこういうことに関わりあっていてはいけないという
現実思考も働いていた。
今目前の重要課題、原子炉被害への対応と今だ揺れつづける地震に対しての対策。
早速、地震対策本部設けなければ・・・。
そうだ、ひとつ忘れていた。
いきなり部屋に乱入してきて発砲し始めた妙なこの男・・・すっぽんぽんで体中に
緑色の塗料を塗っている。
何か明るく、楽しそうだ・・・・でもこれは間違っている・・・
鮫田は今、地震の揺れに合わせてタコ踊りを踊っていた。
そう、これは間違いだ。
ふくちゃんは間違いの許せない男であった。早速、鮫田を羽交い締めにすると、
警官を呼んで留置所にぶち込んだ。

重要課題は山積している。さあ、解決を急がなくては。けんちゃんのことを
忘れるためにも更に決意を新たにした城田は、止むことを知らぬ地震に心地よい
快感を覚えながらも80万の県民全員に思いを馳せ、お得のポーズで自分の席に
付いた。

127 :名無し物書き@推敲中?:02/04/13 18:57
城田はふと、窓から外の様子を見てみることにした。
・・・・・・・・。
外には地獄絵図が広がっていた。
放射線を大量に被爆したと思われる人たちが、ありとあらゆる所で嘔吐を繰り返していた。
なかには意識を失って倒れている人も見られる。
城田はもし県庁が放射線防御体制になっていなければ・・・、と考えると身震いをせずにはいられなかった。
再び外に目を向けてみる。
発狂してしまったのだろうか、ガソリンをかぶり焼身自殺を図った人がそこらじゅうで燃えている。
その火はやがて車や建物へと燃え移り、業火となっていた。
そして遠方にと目を向けてみた。
・・・・・・。
なんと!!巨大な噴煙が県庁めがけて迫ってくるではないか。
火砕流であった。
「あれは火砕流だ!!さっきからの地震は火山の噴火によるものだったんだ!!
 これは逃げないとやばいな・・・。もう県民なんかどうでもいい!!」
城田はそう叫んで一目散に走り出した。



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