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兄と妹の小説

1 :名無し物書き@推敲中?:02/03/03 06:38
誰か「お兄ちゃん大好き☆」な小説を書いてください。


2 :名無し物書き@推敲中?:02/03/03 06:39
□◆くだらねぇ創作依頼はここでしろ!◆□
http://cheese.2ch.net/test/read.cgi/bun/1010166284/


3 :名無し物書き@推敲中?:02/03/03 15:22
>>1
君はこれでも読んでなさい。
http://www2.yi-web.com/~moji/tora/an/antho2.cgi?action=html2&key=20020101005119

4 :名無し物書き@推敲中?:02/03/25 07:31
近親相姦ですか?
それなら俺に任せなさい。
それよりどういう妹がお好みかな?
好みを書いといてくれ。

5 :名無し物書き@推敲中?:02/03/25 07:45
兄視点でなく、妹視点で書いて下さい。
当方、女。兄萌えしたいです。

6 :名無し物書き@推敲中?:02/03/25 07:47
無理です。
現実感がでません。
兄とは萌えるものではなく、奪うものです。

7 :名無し物書き@推敲中?:02/03/25 07:52
いや、兄萌えしたい。
現実に兄がいないからこんなこと
いえるんだけどさ。

8 :名無し物書き@推敲中?:02/03/25 08:29
>6
妹が兄の貞操を奪う小説ですか?
それも萌えだな。

9 :名無し物書き@推敲中?:02/03/25 08:47
兄は高校3年生、弟の僕は今、中2だ。
小さい頃から、僕は兄に憧れていた。
いつも虐められていた僕を、かばって
助けてくれた兄。いつかそんな強い兄みたいに
なりたい、その願望は違った欲求へと変わって行ったんだ。

「兄さん・・・・嗚呼」
「やめろ光彦・・あっ」
兄の陰茎は


10 :名無し物書き@推敲中?:02/03/25 09:05
王道としては、
妹に優しいシスコン気味の兄とか、
普段は乱暴だが実は優しい奴だとか?

11 :名無し物書き@推敲中?:02/03/25 09:19
>9
すまん。萌えた。

12 :名無し物書き@推敲中?:02/03/25 09:25
鬼畜な兄がたまに見せる優しさとかに萌え。
そんなのを書いて下さい。

13 :名無し物書き@推敲中?:02/03/25 09:50
兄……44歳。既婚。一男一女の父。
   大手企業に勤務する管理職だが、現在社内でリストラが進められている中、
   妻の不倫を知ってしまう。
妹……38歳。実家で父母と同居。
   かって小学校教師だったが、担任のクラスが学級崩壊を起こしたことから、
   自分の仕事に絶望。今は親の年金にすがって生活している。
とかいう設定でもいい?

14 :名無し物書き@推敲中? :02/03/25 09:57
>13
いや、それはそれで珍しい兄妹設定で良いんだが、
出来れば10代〜20代がいいなぁ。
思春期〜後くらいの年代で、心の葛藤っぽいのを求ム。

15 :14:02/03/25 10:00
ストイックなのがいいなぁ。

16 :名無し物書き@推敲中?:02/03/25 12:30
「お兄ちゃん、気持ちよかったよ……」  

 由梨絵が感じ入った声で言う。

「俺もよかったよ……」  

 和彦も同じような返事をするが、気持ちの中では曖昧であった。

「じゃ、ひと休みしてもう1回しよ、ね?」  

 由梨絵のあっけらかんとした言葉に、和彦はうなずく。しかし考えてみると、由梨絵はあの初体験の日から今日にい
たるうち、かなりのスピードで性の感覚を会得しているようだ。セックスをするたびに躰の動きは巧みになり、和彦の
技術を凌駕していく。すでにこの日も和彦は、由梨絵主導で躰を二回つなげていた。

「なんだか乗り気じゃないみたいだけど……もうやめちゃう?」  

 由梨絵は無邪気な笑顔で兄の顔をのぞき込む。この顔が、男の自尊心を刺激して、和彦をすぐ奮い立たせる。

「……やるよ、じゃあすぐやれよ」  

 そう言って和彦はベッドに仰向けに寝て、二度の行為ですっかりしぼんでしまっているペニスを指さした。

「おしゃぶりね、わかった」  

 由梨絵は嬉しそうな顔をして、すぐに兄のペニスに指を添えた。

「また、大きくなってね……」  

17 :名無し物書き@推敲中?:02/03/25 12:31
 そうつぶやくと由梨絵は形よい唇をO字形に開け、兄のモノを咥えこんだ。少しずつ頭を振ると、和彦はその感覚に
再び愉悦してゆく。

「ああ……いいよ、由梨絵」  

 頭の中では、母親とのはっきりとしたつながりを求めているのに、結局由梨絵にフェラチオされると自分の怒張は自
然に力を帯びていく。
(男って、情けない生き物だな……)和彦は一人ごちながら妹の口淫を受け入れていた。  しばらくして、由梨絵が和
彦のペニスから柔らかい唇を離した。

「あはっ、大きくなった!」  

 本当に嬉しそうな声を上げて由梨絵が喜ぶ。

「もう、大丈夫だね……さあ、しよっ!」  

 妹の言葉に、和彦はうなずいた。そしてその妹の躰を抱きしめると、またすぐベッドに仰向けに横たわって、今日の
相手の由梨絵とは初めて経験する騎乗位を妹に要求した。

「ここの上に乗れよ、由梨絵」  

 そう言って、妹のフェラチオによってすっかりいきり立ったペニスを指さした。

18 :名無し物書き@推敲中?:02/03/25 12:55
官能でいいのか。なーんだ。

19 :名無し物書き@推敲中?:02/03/25 12:59
わかっちゃいないな。
兄と妹とのロマンを。
王道ともいえるこの物語を官能して締めくくるとは愚の骨頂。
読んでるこっちが赤面してしまうような
甘酸っぱい、禁断の青春なるもの期待したい。
マジ期待したい


20 :名無し物書き@推敲中?:02/03/25 13:19
兄妹モノの真髄はだな、
禁忌と背徳とストイックだ。
これにつきるね。

21 :名無し物書き@推敲中?:02/03/25 13:21
このスレはやばいな

22 :名無し物書き@推敲中?:02/03/25 19:55
成人向けのスレですか?

23 :名無し物書き@推敲中?:02/03/25 20:06
いや、禁欲を楽しむスレです。


24 :名無し物書き@推敲中?:02/03/25 23:07
唯一のものにしか理解できぬ
崇高なスレなのだ

25 :名無し物書き@推敲中?:02/03/25 23:23
最後までプラトニックで書ききったら神。

26 :名無し物書き@推敲中?:02/03/26 02:18
禁欲こそが醍醐味だろうな。

27 :名無し物書き@推敲中?:02/03/26 07:46
>26
禿げしく同意!!

28 :名無し物書き@推敲中?:02/03/27 03:42
玄関にミュールが脱いであった。
ピンクの、っていってもあたしが渋谷の安い店で買ったようなのじゃなくて
高そうで可愛い上品なピンク。サイズはあたしのより小さい。きっちり揃え
られてて。最悪。
「あら歩、お帰り」
おかあさんがキッチンから出てきて、お盆の上にウエッジウッドのティーカップ
からほわほわ湯気が立ってて、昨日おばさんが持って来てくれたウエストの
クッキーも載ってて。最悪。
「なに仏頂面してるの?お腹でも痛いの?」
おかあさんもよく見るといつもより一段濃い口紅なんか塗ってて、毛玉だらけの
カーディガンは脱いでて、シミひとつない水色のエプロンなんかしてて。最悪。
「どうしたのよ? おかあさん、お客様にお茶出してくるわよ」
応接間は1階。階段の前、おかあさんは2階に行こうとしてる。2階には納戸、
お兄ちゃんの部屋、あたしの部屋。最悪。
「お腹痛いんじゃなかったら、ダイニングにクッキーあるわよ」
あたしがお兄ちゃん子だからか、『お客様』について全く触れないおかあさんの
態度が逆にむかつく。最悪。

あたしはにっこりと微笑んでみせた。
「お兄ちゃんにお客様? あ、わかったあ、カノジョでしょ」
一瞬、おかあさんはぎょっとしたようにあたしの顔を見た。
「最近よくケータイで話してたもんねえ〜。そうか〜。お兄ちゃんにもやっと
女ができたかぁ、めでたいねえ」
明るい声を出してはしゃいでみせると、おかあさんはホッとしたような顔になり、
「ホラ、そんなに大きな声出すとお客様に聞こえちゃうわよ」
と陽気な声でいった。
「清楚な感じのきれいなお嬢さんで、おかあさんびっくりしちゃったー」
『解禁!』とでもいわんばかりにおかあさんは小声であたしにカノジョ情報を
漏らし始めた。
「同級生なんだって、陸と。でもきっと陸より成績いいわね」
「ふぅーーーん」
知りたいって思う気持ちともう聞きたくないって気持ちが交錯した。
「後で聞かせて。お茶出してきたら? 冷めちゃうよ」
「あ、ああ、そうね」

上にあがっていくおかあさんを見送ったあと、あたしはピンクのミュールを
じっと見つめ、それを軽く足先で小突いた。
「サイアク・・・」

29 :名無し物書き@推敲中?:02/03/27 06:42
待ってました、我らが神か!?

30 :名無し物書き@推敲中?:02/03/28 09:29
>28
続き、楽しみにしてます。

31 :名無し物書き@推敲中?:02/03/30 20:10
「お兄ちゃん、入るよ?」
 いつも通り、ノックを三回。
 少しの間の後、お兄ちゃんの声。
「どうぞ、歩」
 大きくなって、一緒だった部屋が別々になった。お兄ちゃんの部屋を
訪ねる時、いきなりドアを開けたりしない。あたしは少しは配慮というものを
持つようになった。
 机に向かうお兄ちゃん。頭が良くて、あたしの自慢のお兄ちゃん。
 綺麗に切り揃えられた黒髪に、細面の顔立ち。大好きな大好きなお兄ちゃん。
「おにーちゃん、カノジョ来てたんだってね?」
 出来るだけ、気にしてないフリして話す。
 悟られたくない。
「うん、歩も顔合わせれば良かったのに。ほんとにお前は人見知りが激しいね」
 クスっと笑って、お兄ちゃんは眼鏡の端を上げた。お兄ちゃんの癖だ。
 お兄ちゃんの笑顔は優しい。それはあたしが妹だから。おにちゃんにとって、
あたしはそれ以外の何者でもない。
 そして、あたしはお兄ちゃんにとって『一番』ではなくなった。
「だって、邪魔しちゃ悪いでしょ」
 悪戯っぽく笑って見せて、それから後ろ手に隠してたものを取り出す。
「見て、今日の小論文の評価、Bに上がったんだよ。すごいでしょ?」
 もう、彼女の話なんか、したくない。聞きたくない。
 心がちりちりと焼けつく。醜い感情が顔を覗かせる。
「すごいじゃないか。歩は頑張り屋さんだな」
 染み入るような優しい笑顔を見せ、お兄ちゃんはいつもみたいにあたしの頭を撫でた。
 おっきな手。優しくてあったかい手。
 撫でられながら、あたしはくすぐったくて嬉しくて目を閉じる。
 目を開けると、優しいお兄ちゃんの笑顔。心が溶ける。
「えへへ。次は頑張ってA評価とるね」
 この手はもうあの人に、彼女に触れたんだろうか。
 ふと、そんな疑問がよぎる。
 サイアク。

32 :31:02/03/30 20:15
28の神の続きを書いてみた。
引き続き、sage進行で行こうではないか。
プラトニックかつストイックに身悶えするような
甘く切ないのを求ム。

33 :名無し物書き@推敲中?:02/03/31 07:58
歩ってなまえはいいな

34 :名無し物書き@推敲中?:02/04/01 05:19
28の神、降臨求む!!

35 :名無し物書き@推敲中?:02/04/01 06:05
「お母さん、お兄ちゃんは?」
 朝、起きるとお兄ちゃんの姿がもうなかった。
「陸ならもう出たわよ。今日から彼女と待ち合せて登校なんですって」
 お母さんはいつもの少しよれよれしてる使い慣れてる方のエプロンをしていた。
 彼女が来た時の水色のエプロンじゃない。
「ふぅん」
 あたしは笑ってみせて、テーブルについた。
 いつもの朝食。テレビではいつものニュースキャスターが台湾の方で地震があった
ことを伝えている。お母さんは大変ねぇと言って、台所に消えた。
「いつも朝は一緒に食べようねって約束してたのに……」
 あたしは小さく呟いてパンをかじった。
 いつもの朝だけど、お兄ちゃんだけいない。

 思い出す。
 小さい頃、喧嘩が苦手なのに苛めっ子からあたしを必死に守ってくれたこと。野良犬に
追いかけられて泣いてたあたしを、自分も犬が苦手なのに身を挺して守ってくれたことを。
 お兄ちゃんはシロツメ草で冠を作り、あたしの頭に乗せてお姫さまだと言ってくれた。
大きくなったらお嫁さんにしてくれるって約束してくれた。
 それはもう思い出。昔のこと。
 分かってる。
 だけど。

 学校から帰宅したあたしはお兄ちゃんの部屋の前に立った。
 ノックせずに入る。
 靴が玄関になかったからまだ帰ってきてない。生徒会があるからお兄ちゃんは帰り
が遅いことがたびたびある。
 生理整頓がきちんとされた部屋。お兄ちゃんの人柄が出てる。あたしの散らかった部屋
とは全然違う。
 あたしはお兄ちゃんのベッドにごろんと横になり、目を閉じた。
 お兄ちゃんの匂いがした。男の人の匂いだ。少し、胸がドキドキした。
「お兄ちゃん……」
 ぎゅっと、布団の端を掴んだ。
 お兄ちゃんを誰にも渡したくない。

36 :名無し物書き@推敲中?:02/04/01 13:31
うひゃ!やばい!もぞもぞする。

37 :名無し物書き@推敲中?:02/04/01 20:49
>28
固有名詞の使い方が上手い。こういうの
女性じゃないと普通分からない。だから女性の一人称
が絶妙。オレも勉強せねば。

38 :名無し物書き@推敲中?:02/04/02 02:38
「だから、つきあって」
柴崎の陽に焼けた顔がどんどん赤黒く染まっていった。
『だから』って・・・、何の『だから』?
委員会の後、教室にかばん取りに行ったら柴崎が来て『ちょっと来て欲しいんだ
けど』っていわれ、まったくの無言でずんずん先歩く柴崎の後ついて渡り廊下の
とこまで来た。
そしたら柴崎、くるりと回れ右してあたしのほう向いて、いきなりさっきの言葉。
「つきあう・・・って」
あたしと柴崎が?
「ダメ?」
柴崎はあたしの目を見ないで足元のすのこを見ながらそういった。
「だって・・・」
柴崎は仲のいいクラスの人としか思ったことない。ちょっとガサツだけどおもしろ
いし、やさしい。けど。
「おれら、気合うと思うんだけど」
「・・・・・」
それはわりとそうなんだけど、でも。つきあうってことは彼氏と彼女になるって
ことで・・・とあたしが内心焦りながら断る言葉を探していると、柴崎はそれを
察したみたいだった。
「やっぱ、ダメか。・・・・・・わかった」
柴崎はもう一回小さい声でわかった、と呟くとちょっと笑ってやっとあたしの
顔をまっすぐに見た。
「好きな奴、いんの?」
すぐにお兄ちゃんの顔が浮かんだ。
「うん」
柴崎は笑ってるけど泣きそうだってことがわかった。今度はあたしが目をそらした。
「ごめんね、柴崎」
あたしもなんだか泣きそうになって、すのこがちょっと滲んで見えた。
お兄ちゃん、お兄ちゃんも彼女に『つきあって』っていったの・・・? お兄ちゃんが
いったの・・・?

39 :名無し物書き@推敲中?:02/04/02 06:20
>38
やった、よくぞ書いてくれた。
ありがとう、同士よ!! これは起承転結の承かな?

40 :名無し物書き@推敲中?:02/04/02 09:48
「あたしさ、柴崎に告白された」
「……は!?」
 あたしの隣でお茶を飲んでた良美が吹き出した。
「そんなに驚くことないじゃん」
 次の日のお昼休み、机を並べてお弁当を食べている途中のこと。
 友達の良美は、目を猫みたいに大きくしてあたしをまじまじと見た。
「でも、あんた、会長のこと、お兄さんのこと……」
 良美は言葉が続かないらしい。
 あたしがすごくお兄ちゃんのことを好きだって、良美は知ってるから。
「柴崎には断わった。けど、気が変わるまで待つって言われた」
 あたしは昨日のことを思い出す。
「でも、付き合ってもいいかな……なんて思ってる」
 呟いて、ふいにお兄ちゃんの顔が浮かんだ。優しいあの笑顔。
 あたしは確かめたかった。お兄ちゃんの気持ちを。
 あたしが男の子と付き合うって知ったら、お兄ちゃんは何て言うだろう。どんな反応を
するんだろう。付き合うなって止めてくれるんだろうか。
 でもそれは、お兄ちゃんの気持ちを確かめたいが為に、柴崎を利用することになる。
 ちくりと胸の奥が痛んだ。
「歩は今までブラコンすぎたよ。私もその方が歩の為になると思うよ?」
 お弁当箱を閉じながら、良美は真面目な顔で言った。
「うん……」
 あたしは自分のお弁当箱を見ながら、ぼうっと頷く。
 お弁当箱の中身、いっこうに減らない。大好物のタコさんウインナーも残ったままだ。
 食が進まなかった。本当にそれどころじゃなかったから。
 ケータイに着信。
「歩の鳴ってるよ? 誰から?」
 柴崎からだった。

41 :名無し物書き@推敲中?:02/04/02 16:23
神よ!
そのうち兄の苦悩なんかも
織り交ぜて頂けると萌えるんですが!!
よろしくお願いします。


42 :名無し物書き@推敲中?:02/04/02 18:47
>>37
確かに。ミュールって何?て感じ。


43 :名無し物書き@推敲中?:02/04/03 01:11
ggg             

44 :名無し物書き@推敲中?:02/04/03 07:47
基本はプラトニックかつストイックで!

45 :名無し物書き@推敲中?:02/04/03 09:31
「マジで? 付き合ってくれるの!?」
 柴崎は次の時間、体育だからってジャージだった。もうこんな暖かいのに暑くないのか
って、あたしは思った。
 屋上の日当たり、すごく良くて風が少しだけ吹いてて気持ちが良かった。
 結局あたしはお弁当、全部食べられなかった。頭のすみっこで、食べ損ねたタコさんウ
インナーのこと、考えてた。
「条件。家族に紹介したいからうちに来て。土曜日に」
 あたしの言葉に、柴崎は顔を真っ赤にして口をぱくぱくさせている。
「そ、そんなさ、いきなり。おれ、心の準備ってものが。それにどんな服着てけばいいか
わかんねーよ」
 何を焦ってるのか、柴崎はしどろもどろになってる。
「ふつーでいいよ。それにうち、お父さん単身赴任でいないし、お母さんとお兄ちゃんだ
けだし、気軽に考えなよ」
 あたしは柴崎があまりに慌ててるので、可笑しくて、悪いなと思ったけど少し笑ってし
まった。柴崎も照れたみたいに笑って、頭をかいた。

 教室に戻ったら、良美が待ち構えてて、色々聞かれた。
「付き合うことにした」
「じゃあ、歩のブラコンもこれでなおるわけだ。うんうん」
 良美は感心したみたいに頷いてる。
「お兄ちゃん、カノジョ出来たから。だから。まだどんな人かは見てないけど」
 良美は一瞬だけ、あたしを気の毒そうに見て、それからまた笑顔に戻って言った。
「そっかー、生徒会長にも彼女がね。それじゃ、歩も諦めなくちゃダメってわけね。
でも、歩も柴崎と付き合うことになったワケだし、一見落着じゃん」
 バンって、背中叩かれて、あたしはちょっとちょっとむせた。
 昼休みが終わるチャイムを聞きながら、お兄ちゃんは彼女とお昼ご飯食べたのかなっ
て、そんなことをぼんやり考えてた。

46 :名無し物書き@推敲中?:02/04/03 09:32
28の神よ!
歩は「あゆむ」ですか? それとも「あゆみ」ですか?
ご降臨、求む!!

47 :名無し物書き@推敲中?:02/04/04 22:57
アユミにいっぴょう。

48 :名無し物書き@推敲中?:02/04/05 00:31
漏れも「あゆみ」がいいYO!

49 :名無し物書き@推敲中?:02/04/05 01:23
ここ、何人くらいで書いてるのかな。

50 :名無し物書き@推敲中?:02/04/05 01:59
玄関にスニーカーが脱いであった。お兄ちゃんの革靴の横に。薄汚れたナイキと
比較的きれいなコンバース。
あたしは急いで靴を脱ぎ、おかあさんのいるダイニングに「ただいまー」と声だけ
かけるとそのまま階段を駆け上がっていった。

「・・・のほうがイケてんじゃん」
「あれはよくないって。デザインに惑わされんな。仕様がいいのは・・・」
お兄ちゃんの部屋から聞き慣れた声がした。ドアの前で足を止めて、ノック三回。
「こんにちはー。東野さん、西さん、いらっしゃい!」
「お、歩ちゃん」
「ちはー」
「歩、おかえり」
東野さんが開いた雑誌をあたしのほうに向けた。
「歩ちゃん、どれがいいと思う?」
パソコンの写真が並んでる。よく見るためにあたしはお兄ちゃんの部屋に入って
いった。
「…これかなあ」
じっくり見比べたあとキャンディーみたいな色のパソコンを指さしたとたん、三人は
ドッと笑った。
「参考にならないよ、歩の意見は」
「イヤ、たしかにこれは可愛いって」
「歩ちゃんには似合うよな〜」
頬をふくらませたあたしに、お兄ちゃんはまだちょっと笑いながらだけどごめん
ごめんっていいながらシュークリームののったお皿を差し出した。
「そんなんでごまかされないもん」
「アニベルセルのだぞ?」
あたしはあっさりと怒りを解いた。お兄ちゃんはあたしのツボをほんと心得てる。

51 :名無し物書き@推敲中?:02/04/05 02:29
「おおーーっ」
ページをめくっていた東野さんが声をあげた。どこかのパソコンかプロバイダの
広告らしいけど、なぜか水着姿の女の人の後姿の写真。Tバックなのでお尻が
丸出しになってる。
「いーねえいーねえ」
「歩ちゃんの前でセクハラだぞ、お前」
「あっわりいわりい、でもさー、意味もなくバーンと出してくれてんだぜえ? 
ありがてーよー」
「ヒガシーは尻星人だからなー」
「シリだけじゃないだろ?」
東野さんたちといるお兄ちゃんを見てると不思議な気持ちになる。
あたしや家族の前では落ち着いてて優しい男の人なのに、まるでクラスの男子たち
みたい。内容が内容だけにあたしはちょっと恥ずかしい気持ちになりながらも
いつもよりちょっと子供っぽい態度のお兄ちゃんを微笑みながら眺めていた。

ああだこうだいいながら楽しそうに話してじゃれあってる三人にあたしは
「ほんとトウナンシャーは仲いいよね」
と言った。三人は入学してすぐに意気投合して以来ずっと仲がいい。
おにいちゃん(とあたし)の苗字は南なので、東野さんの東と西さんの西で
『東南西』になる。
「これで北が揃えば東南西北、完璧になるのにね」
それを聞いて東野さんはなぜかにやっとした。
「カオリちゃん入れると揃うよなあ?」
東野さんはお兄ちゃんのほうを見た。西さんもちょっと笑いながらお兄ちゃんを
見てる。
あたしの表情は微笑んだまま凍りついた。

お兄ちゃんのカノジョのこと、おかあさんが『キタハラさん』って言ってたことを
思い出した。

52 :名無し物書き@推敲中?:02/04/05 07:10
>50-51
すごく良いなぁ。上手い。
歩ちゃんの切なさが伝わってくる。
これからどうなるんだろうか。

53 :名無し物書き@推敲中?:02/04/05 14:35
ミナミアユミタン。

韻踏んでる。

54 :名無し物書き@推敲中?:02/04/05 14:39
jobsのバカ。なんでカラー展開やめたんだ

55 :名無し物書き@推敲中?:02/04/05 15:33
「そうそう、俺、今日学校で歩ちゃん見たよ」
東野さんはいたずらっぽい笑いを浮かべたままあたしのほうを見た。
「えっ? あ、そ、そう…」
うまく頭が働かない。キタハラカオリ、キタハラカオリ。その名前だけがあたしの
頭の中で何度も何度もこだましてた。
「屋上にオトコとふたりでいたよな」
「えっ」
西さんもお兄ちゃんもあたしを見た。お兄ちゃんの視線を感じてあたしは我に返った。
「彼氏? なーんてな、ハハハ」
東野さんの口調は、あたしが少し照れながら『やだ、そんなんじゃないよ〜』って
否定するに違いないって信じてるようだった。お兄ちゃんも西さんも『ヒガシー、
あんまりからかうなよ』みたいな顔して笑ってた。

お兄ちゃん、あたしのこと、ちゃんと女の子として、女として好きになってくれる人、
いるんだよ。
あたしは微笑みを作って東野さんを見た。目は笑っていなかったかも知れないけど。
「うん。そう。カレシ」
東野さんは小さい目を見開いた。西さんが膝の上の雑誌を閉じる音がした。
お兄ちゃんがどんな顔をしてるのかは見なかった。視線はずっと感じてたけど。

56 :名無し物書き@推敲中?:02/04/05 15:41
今日は更新が多くて嬉しい!
お兄ちゃんがどういうふうに思っているのか、
どういう行動とるのか、楽しみです。
これってやっぱりジュブナイル系かな?
良スレの予感。

57 :名無し物書き@推敲中?:02/04/05 23:24
すっごく(・∀・)イイ!
「東西南北」とか、小ネタがぴりりと効いてるNE! 

58 :名無し物書き@推敲中?:02/04/06 02:11
い、今更「あゆむ」に一票入れてもダメデスカ…

59 :名無し物書き@推敲中?:02/04/06 06:42
わ、わたくしも、あゆむに一票。

60 :名無し物書き@推敲中?:02/04/06 07:55
「あれ、お母さんは……?」
 次の日、学校から帰ってくるとお母さんがいなくて、そのかわ
り珍しくあたしより早く帰ってきていたお兄ちゃんが居間にいた。
いつもは帰ってくると、すぐに自分の部屋に向かってしまうのに。
「近所の奥様方と、カラオケ大会。急だったから夕飯は作れなか
ったから、適当に作って食べてって言ってたよ」
 お兄ちゃんは顔を上げずに言った。
 昨日の一件以来、あたしはお兄ちゃんと上手く顔を合わせられ
ない。そして、お兄ちゃんがどう思っているか、分からない。
 あたしたちはもっともっと小さい頃、お互いが全てだった。お
互いのことで知らないことはなかったし、隠し事もしなかった。
 大きくなるにつれ、お兄ちゃんについて知らないことが増えて
いった。それはあたしの不安の増加にも比例していた。今はお兄
ちゃんについて、知らないことが沢山ある。目には見えない壁を
感じた。
「あたしが、なんか作ろっか?」
 新聞を読んでるお兄ちゃんに向かって言う。
「ん。今日は俺が作るよ。冷蔵庫に材料あるみたいだし」

 お兄ちゃんは器用だ。あたしは、お兄ちゃんの隣に立ってその
様子を見てた。指が、綺麗だと思った。少し、ドキドキした。
 いつも勉強や生徒会ばかりで忙しいお兄ちゃんが、エプロンを
して台所に立っているのは何だか不思議な感じがして、あたしは
おかしくてちょっと笑ってしまった。
「なに、歩?」
 お兄ちゃんは、優しく笑って少し首を傾げる。
「ううん、だってお兄ちゃんってば、女のあたしより料理が上手
なんだもん」
「男だって、料理くらいは出来たほうがいいからね。歩も頑張る
んだよ?」
 お兄ちゃんは微笑んで、手元に視線を戻す。
「分かってるって」
 これでも、お母さんに少しずつ料理を教えてもらっている。あ
たしは、自分が作ってみせれば良かったなって、今ごろ思った。

 お兄ちゃんが作ったカレーはとても美味しかった。じゃがいも
が少し生煮えだったけど、あたしにとっては世界で一番美味しい
料理だった。
 このごろずっとお兄ちゃんは帰りが遅くて、夕飯を一緒に食べ
られなかったから、久しぶりに一緒に食べた夕飯だった。すごく
すごく幸せで、時が止まればいいって思った。
「あのね、お兄ちゃん。土曜日空けておいて貰えるかな? 家に
いて欲しいの」
 お兄ちゃんのスプーンを持つ手が止まる。
「いいよ。何があるの?」
「当日までナイショ」
 あたしは笑ってみせる。
 お兄ちゃんも曖昧に微笑んで、また食べ始めた。
 夕飯の間、お兄ちゃんはあたしの彼氏の件には触れなかった。あ
たしも話題に出さなかった。今日は、それで良いと思った。
 土曜日、お兄ちゃんはどんな反応をするんだろうか。

61 :名無し物書き@推敲中?:02/04/07 04:00
あゆみ2票 あゆむ2票

62 :名無し物書き@推敲中?:02/04/07 22:01
 ドキドキ

63 :名無し物書き@推敲中?:02/04/08 01:31
楽しみにしています。

64 :名無し物書き@推敲中?:02/04/08 15:36
ageとくか・・

65 :名無し物書き@推敲中?:02/04/08 19:52
神の降臨はまだかなぁ。
続きが気になる。

66 :名無し物書き@推敲中?:02/04/08 22:56
まだやってたのか

つーか途中から全部同じ人が書いてる?

67 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 02:43
それはない

68 :名無し物書き@推敲中?:02/04/09 06:53
よくみると、文章作法が日によって変わってる。
「・・・」と「……」の違い、改行の際の一マス
空けるか空けないか、二人はいると思われ。

69 :名無し物書き@推敲中?:02/04/11 10:58
(´-`).。oO(神は四月になったから忙しいのかなぁ?)

70 :名無し物書き@推敲中?:02/04/11 14:38
>>69
あきたんじゃない?
2チャンのスレ内小説でまともに完結したのってみたことないし

71 :mono ◆OtJW9BFA :02/04/11 16:46
40です。どうでもいいのですが、コテハンでいこうかと。
他の神も、コテハン、どうですか?

72 :mono ◆OtJW9BFA :02/04/11 16:49
 土曜日。
 あたしは駅に柴崎を迎えに行くがてら、駅前の「トロアフィーユ」でケーキを買った。
柴崎がどんなの好きか知らなかったから、とりあえず、いちごのミルフィーユにしてお
いた。あたしは、チョコレートケーキ。お兄ちゃんとお母さんはかぼちゃのタルト。
 今日はすごく良く晴れてた。天気予報は見てこなかったけど、雨なんて降りそうもな
いくらい晴れてる。
 でも、気分は少しだけ憂鬱で、足も重かった。
 春用に新調したコート、白くて可愛いのに、心の中がもやもやしてた。
 駅に着くと、柴崎は待ち合わせのところに来てた。緊張してるみたいで、駅ビルの時
計ばっかり見上げてて、あたしはおかしくて少し笑った。
 柴崎の私服姿、初めて見た。たぶん買ったばかりの服だ。服とか興味ないって言って
た。学校では運動部だからって、いつもジャージ着てる柴崎が、今日の為にどんなふう
に服選んだのかなって、そんなこと考えて悪いなって思った。胸がちくちく痛む。
「柴崎! おはよ」
 あたしが声をかけると、柴崎はぎくしゃくとこちらに振り向き、それからあたしをま
じまじと見た後、言った。
「おはよ。南の私服って初めて見た」
「あたしも柴崎の私服、初めて見たよ」
 二人で、並んで家まで歩きながら、途中、柴崎はいきなりしゃがみこんで唸ったりし
て、あたしは驚いた。よほどうちまで挨拶に来るのがプレッシャーなのかなって思って、
悪いなってまた思った。
 空を見たら、さっきまで晴れてたのに灰色の雲が広がっていた。

73 :名無し物書き@推敲中?:02/04/11 22:21
ソウダッタ。歩タンはミョウジミナミなんだヨネ!

74 :mono ◆OtJW9BFA :02/04/12 22:06
他の方も書きませんか。ぜひ。

75 :名無し物書き@推敲中?:02/04/15 03:57
拍子抜けした。
ほんっと、拍子抜けした。
「えっ、お兄ちゃん出かけたのぉ?」
「そうよー、多分北原さんね。急に携帯かかってきたみたい」
「えーーーっ」
お母さんはあたしの落胆なんか物ともしないで、ソファに座ってかしこまってる
柴崎をニコニコと眺めた。
「柴崎くん、ごゆっくりしてってね」
「は、はいっ、ありがとうございますっ」
「柴崎くんは運動部なの? ほら、日焼けして健康そうだから・・・」
「は、はいっ」
あたしは冷めた気分で紅茶を飲んだ。
お兄ちゃんがいないなんて・・・。
キタハラさんと出かけちゃうなんて・・・。
お兄ちゃん、あたしだって緊張してたんだよ。お兄ちゃんが柴崎と会ったら一体
どんな態度をとるのか、怖いような、楽しみなような・・・そんな気持ちでいたんだよ。
考え込むと視界が涙で揺れてきたので、あたしは顔をあげた。
「まあー、柴崎くんにも妹さんが? きっといいお兄ちゃんなんでしょうねー。
うちの歩もすっごいお兄ちゃん子でね、お兄ちゃんも歩に甘すぎて困るんだけど」
想像したとおり、お母さんの独壇場になってた・・・。

カチンコチンになってお茶にもお菓子にも手を出さずお母さんに答えてる柴崎が
なんだかとっても気の毒に思えた。
「柴崎、あたしの部屋にお兄ちゃんに借りた『バガボンド』の新刊あるよ。読まない?」

76 :名無し物書き@推敲中?:02/04/15 06:53
やったやった、つづきだー!!

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