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葉鍵ロワイアル!#11

1 :名無しさんだよもん:2001/08/18(土) 02:11
基本ルール 、設定等は前スレ熟読のこと。

・書き手のマナー
キャラの死を扱う際は最大限の注意をしましょう。
誰にでも納得いくものを目指して下さい。
また過去ログを精読し、NGを出さないように勤めてください。
なお、同人作品からの引用はキャラ、ネタにかかわらず
全面的に禁止します。

・読み手のマナー
自分の贔屓しているキャラが死んだ場合は、
あまりにもぞんざいな扱いだった場合だけ、理性的に意見してください。
頻繁にNGを唱えてはいけません。
また苛烈な書き手叩きは控えましょう。

前スレ
http://cheese.2ch.net/test/read.cgi?bbs=leaf&key=995172541
感想スレ
http://cheese.2ch.net/test/read.cgi?bbs=leaf&key=997286517
感想、突っ込んだ議論、NG処理、アナザー没ネタ等にお願いします。
そして、絶対にNG議論は本スレで行わないように。

その他のリンクやキャラの状況は>>2-5にあります

91 :名無しさんだよもん:2001/08/22(水) 18:17
age

92 :名無しさんだよもん:2001/08/22(水) 19:18
話を切るようで悪いんだが…メンテはしないと駄目なので。

93 :名無しさんだよもん:2001/08/22(水) 21:41
ちとブックマークをはさんでおきます…

94 :女、二人(1):2001/08/22(水) 22:03
「……来ちゃったんだ」

ぼそりと呟く。
全身から覇気が失われ、一見すれば過度に疲弊したように思えるその風体。
だが見るものが見ればそれは――。

「う……うん」

白くけぶる視界に翻弄されつつも、ようやく観鈴の瞳は郁未の姿を捉えた。

「え…………」

驚き、ではなく戸惑い。
混濁した彼女の瞳は、未だ観鈴の見たことのないものだったから。

「言うこと聞かない子なんだから……」

郁未の口から吐き出されたのは、観鈴の行動をたしなめるセリフ。
だがその口調に厳しさはない。
むしろ――緩い。

「いくみ……さん」

定石を欠いた、返事になっていない返事。
だが今の観鈴には彼女の名前を呼ぶことくらいしか思いつかなかった。

「……来ちゃったんだ」

ぼそりと呟く。
全身から覇気が失われ、一見すれば過度に疲弊したように思えるその風体。
だが見るものが見ればそれは――。

「う……うん」

白くけぶる視界に翻弄されつつも、ようやく観鈴の瞳は郁未の姿を捉えた。

95 :女、二人(2):2001/08/22(水) 22:03

「え…………」

驚き、ではなく戸惑い。
混濁した彼女の瞳は、未だ観鈴の見たことのないものだったから。

「言うこと聞かない子なんだから……」

郁未の口から吐き出されたのは、観鈴の行動をたしなめるセリフ。
だがその口調に厳しさはない。
むしろ――緩い。

「いくみ……さん」

定石を欠いた、返事になっていない返事。
だが今の観鈴には彼女の名前を呼ぶことくらいしか思いつかなかった。

「わたしを助けに来てくれたの? それとも――」

それでも自分の気持ちを――混雑し翻弄され、もうずいぶんと儚げに感じられていても――伝えようとして、
観鈴は郁未のことを一心に見つめていた。
――そして気付いた。
彼女の目は、自分を見ていないと言うことに。

「止めに来たの? 私を?」

チャキッ。

小気味いい音を立てて拳銃が構えられる。
それに呼応したように……煙が晴れる。

荒い息。
どす黒く滲んだ紅。
すすに黒く汚れた衣服。

「――往人さん!?」

96 :女、二人(3):2001/08/22(水) 22:09
彼女が見ていたものは、
そして彼女が銃を向けているのは他でもない。

往人だった。


もういいかな……。
既にそんなことを思い始めていた。
”私”の中に渦巻いていたいろいろな感情、
それら全てがまるでもともとそうであったかのように色褪せて、
”私”の中で希薄になってゆく。
意識してそれらを区別しなきゃならないほどに、曖昧になってゆく。
穏やかに融けていく。
なんだろう……。
少し早いのかな?
本来、”私”がこうなってしまうには。

――穏やかな侵食は”壁”を突き崩し、
少年との邂逅をきっかけに、今まさに郁未を取り込もうとしている。

突然、ではないよね。
うん、分かっていたもの。
いつかはこうなってしまうことは。
ただ少し早いだけ。
茫洋が私をうずめていく。
――私だけの自我、によるものじゃないかも知れないけど。
どうして、こんな気持ちになってしまったんだろう。

瞬間。
少年を救おうとして、発砲。
”私”のほとんどは”彼”というとろけるように甘美な存在の中に在って――。
そしてそれを激しく揺さぶる。
抑揚?
そう、――感情の。
どんどん進行しているのは、恐らくその反動なのね。

97 :女、二人(4):2001/08/22(水) 22:10
その理解を何から齎されたのか――神奈か、少年か、それとも彼女自身か――そんなことを考える必要などないほどに、
滑らかに流れ行く思考。
彼女は、ある一定の方向へ澄み渡っていた。

摘み取られていく痛み。
それがどこへ向かっていくかなど知らない。
今、この瞬間の私を認識できていればそれでいい。

――禊は、誰も予期し得なかったベクトルで為されたのだから。


観鈴は表情をこわばらせたまま絶句している。

死。
眼前に突きつけられ、直視することを求められた――死。
誰のものであったとしても、その事実は心を深くえぐる。
そして今回起こりえるだろうそれは、一際大きな痛みを彼女に残すだろうことは明白だった。
失う悲しみも、奪われる痛みももう十分に知りすぎた……。

「……違うようね。それならばそれでも良かったのに」
「え――」

だが、そこに観鈴を能動的に殺そうとする意図は含めていなかった。
いや、本来なら誰の命であっても奪おうなどとは考えない。
守る。
守るための戦い。
今私の側に倒れている、”彼”を守るため。
それであってこそ、私はこの銃を放つことが出来る。
守ることも殺すことも、全て私が立てた誓い。
私の思いゆえにある、純粋な思い。
なら、私は新たな決意をしよう。
私は――。

「彼を守るためなら、あなただって殺すわ」

――守るために、殺そう。

98 :女、二人(5):2001/08/22(水) 22:18

郁未の瞳に掛かっていた虚ろの影がスッと消える。
光が、再び灯る。
その輝きは――それが偽りのものでないかどうかなど確かめる術はないが――、
かつての侵食される前の郁未のそれと同じように見えた。

「――撃っちゃうわよ。いいの?」
郁未はあっさりとそう言う。

「だって彼を殺さないと私たちが殺されるんだもの」
ならばなぜ――。

「そんなことないよ……。往人さんがそんな人じゃないってことは、郁美さんも知って――」
「現実を見なさいよ。あなたが今目にしているもの、それこそが紛れもない事実、そして真実なのよ」
私は一思いに撃ってしまわない――。

「――でもあなたにも選択肢はある」
「え?」
「その銃で私と彼を殺す。そうすればそっちの彼も生き残れるかもしれない」
「!?」

観鈴は再び顔を強張らせた。
それは奇しくも立場の反転――。
観鈴の立たされた状況は、先ほどまでの郁未のそれと酷似していた。

全ての方向にいい顔など出来るわけがない。
そんな偽善はもう通じない。
何かを守るために何かを傷つけなければならないところまで、事態は進んでいる。
――そんなことは、もうみんな分かっていたはずなのに。

99 :女、二人(6):2001/08/22(水) 22:18
「……撃たないの? じゃあ、そこまでね」

撃鉄が、落ちる。
一瞬の刹那の後、轟音が耳を劈いた。

ダァァァァァンン!

煙は晴れた。
だが建物を包む炎は、次第にその勢いを増していく。
いつ、彼女たちに襲い掛かってもおかしくない程に。

――意識を失い倒れたままの黒い影。
   少年は黙したまま、何も語らない――。

【時間的には前話から数分程度の経過】
【被弾したものがいるかどうかは次の書き手に委任】
【ホール内の煙は大分晴れている】
【炎自体の勢いは増している】

100 :作者:2001/08/22(水) 22:23
……すみません。
コピペしくじって最初の方で変にループしていますね。
(1)の26行目までダブっています。
混乱せぬようお願いします。

101 :名無しさんだよもん:2001/08/23(木) 06:26
dat落ちしたらしたで建て直せば済むことではあろうがしかし…メンテ。

102 :名無しさんだよもん:2001/08/23(木) 12:29
メンt

103 :確信、そして…(1/2):2001/08/23(木) 23:34
スフィーの体の中を冷気が駆けめぐる。
そして、一つの影と一つの輝きは次第にその距離を狭めつつあった。

しかし、それは完全に重なる事はなかった。
「…邪魔者が来ておる」
相変わらず冷静な声が響く。
「お主も運のある奴よ」
スフィーは微動だにできない。
「その運の尽きるまで、せいぜい踊っておればよい。我が掌の中で」
捨て台詞を残して、その輝きはゆっくりと消えていく。
そして、その場には何も出来ずに立ちつくしたままのスフィーだけが取り残された。

やがてその地に新たな二つの影が現れるまで、時間はかからなかった。

---

104 :確信、そして…(2/2):2001/08/23(木) 23:35
---

道の両脇に立ち並ぶ巨木。
そして道の上には数え切れないほどの死体。
その死体の群れに時折足を取られながらも、あゆはなお必死に足を進めている。
後ろを歩く千鶴共々、息はすでに上がっていた。
「あゆちゃん、一体どこまで行けばいいの?」
「よくわからない、けど…、すぐ近くのような気がするよ」

実は、千鶴も感じ始めていた。
背筋に感じるうっすらとした冷気を。
この先には"何か"がある。
それがあゆを急がせる理由なのか、はっきりとは解らないけれども。

二人が山道に分け入ってから何時間経っただろうか。
延々と続く道の向こうに何かを見つけたその時、
「あっ!」
図らずも、二人同時に声を上げた。

二人が見たものは、死体の中でただ一人立ちつくす少女。
ピンク色の髪が、周囲の景色とのアンバランスさを一段と際立たせている。
その少女へあゆが歩み寄ろうとした時、少女もまた地面に倒れ込んでしまった。

「…うぐぅ、だいじょうぶ?」
「…だめ…ここ…危ないから…逃げて…」
少女は、とぎれとぎれに話すことしかできないようだった。

【あゆ・千鶴、スフィーを発見】
【神奈は姿を消した】

105 :名無しさんだよもん:2001/08/24(金) 02:32
メンテしておきます。

106 :凶刃(1):2001/08/24(金) 08:08
頂上部は、荒涼としていた。
再び巨木は姿を消し、祠のある岩場がぽつんと存在するのみである。
しかも綿密に配置されていたであろう祭器は、ある物は破壊され、ある物は転がり、既に封印の意味を
為していなかった。

「ねえ、あゆちゃん……こういうのは、詳しくないのだけれど…危険な気がしない?」
遭遇後、すぐに気絶してしまったピンク色の髪の女性を背負い、その意に反して千鶴はここまで来ていた。
あゆの意思を尊重するという方針を、今になって曲げる気もなかったからだ。

「……お化け出そう…でででで・でもでも、こここ・この中なんだよっ!」
右手と右足を同時に出しながら、なんば歩きで祠に突進するあゆ。
顔は仮面のように強張っている。
それを見て苦笑しつつ、スフィーを安定した岩場に寝かせた千鶴が後を追う。

半ば破壊された祠は、とくに大きなものでも立派なものでもなく、ただその効力だけを期待されていたんだろう。
すぐに封じられていた物品が発見できた。

 それは、ひとふりの刀。

以前の大会で振るわれ、参加者のうち四割と、その振るい手を殺戮した凶刃。
だが今は、静かに薄青く輝くのみだ。

もちろん、そんな事を知る由もない二人にとっては、ただの刀。
場の雰囲気が、それを不気味なものに見せてはいるが、それ以上ではあり得なかった。
「…これが、あゆちゃんを呼んでいたの?」
「うん…たぶん」
なんとなく釈然としない気分で、二人は首を捻っていた。

107 :凶刃(2):2001/08/24(金) 08:09
「呪いの品ね」
ほどなく意識を取り戻したスフィーは、口を開くなり不吉な事を口走る。
「わわわっ」
「きゃっ」
二人で持っていた刀を、思わず同時にお手玉する千鶴とあゆ。

「もう、大丈夫よ。
 ”元”呪いの品、”現”魔法の品、だからね」
見かけも大きさも全く違う二人が、親子か姉妹かのようにシンクロしているのを笑いながら、スフィーが訂正する。
「それに、わたしの目的も見つかったわ。
 もうほとんど消えているけれど、ここに”居る”のね…」
穏やかな表情で、刀を抱くスフィー。
きょとんとした保油状で、その仕草を見守る千鶴とあゆ。

再び笑って、それからスフィーは考える。
「そうだ、説明しなきゃね。
 うーん、何から言えばいいのかなー…?」
込み入った事情に予測を挟んで、現状から推理した結論は以下のとおり。

 源之助の魔法により、神奈のみならず神奈の封印も攻撃された。
 それは神奈の意図によるな現象なのか、魔法自体がそういうものなのかは解らない。

 その際に神奈の中の、突出した強い意識-----すなわち悪意-----は封印された刀の中から抜け出る事が出来た。
 先ほどスフィーを襲った輝きは、悪意の顕現に他ならない。

 その悪意を込めていたからこそ、刀は強力な呪いの品であり、今は意識を封じる力はあれど、ただの刀にすぎない。

108 :凶刃(3):2001/08/24(金) 08:10
千鶴がこめかみに手を当てて、スフィーの説明を止める。
「あの、スフィーさん……ちょっと、待ってくれる?」
「ハイどうぞ」
「スフィーさん達が先日接触した神奈という存在は、封印されていても大暴れしたのでしょう?」
「そうですね」
「そんな存在の、悪意の部分が抜け出てどこかへ消えたというのは、拙いのではないかしら?」
「そうですね」
「しかも、あなたを取り込もうとしたという事は、実体を得て行動しようと考えているのよね?」
「そうですね」
「そうですか」
「そうですね」
「……」
「……」
「……うぐぅ」
淡々とした口調で語られた厳しい事実に、がっくりとうなだれる千鶴とあゆ。
それを気にしているのか気にしていないのか、スフィーはとにかく説明を続ける。

「ですが、あの時暴れなかったという事は、あの神奈もまた、力が弱くなっているのだと思います。
 全ての意識を統合できていない彼女が、かつての威光を示す事はないのかもしれません。
 なにしろ彼女が”消えた”と言っていた他の意識は、彼女が気が付かなかっただけで、この刀の中に微弱に残っているのです」
「そうだね、聞こえるよっ」
ころりと表情を変えて、あゆが笑顔で賛成する。

唯一漠然とした感覚でしか捕らえられない千鶴は、ほとんどお手上げ状態なのだが、一応の確認を取る。
「それで…出て行った神奈は今どこに行ったと思いますか?」
スフィーも流石に考えこむ。
「…たぶん、自分が取り憑ける何者かのところへ。
 例えば、自分と繋がりの強い誰か。
 もしくは、死んだばかりの誰か。
 それとも、自意識を失っている誰か。
 …そんなところでしょうか」
不思議現象の理解に苦しみながら、千鶴はなんとか噛み砕いて理解する。
「あまり限定できていない気もするけれど…あと一つだけ。
 もし、その神奈に出会ったら、どうすれば良いの?」

109 :凶刃(4):2001/08/24(金) 08:11
 -----沈黙。

「あなたには、解っているのでしょう?」
「……はい」
溜息、ひとつ。
いや、スフィーのものと合わせて、ふたつ。

「…わたしにも、解ったわ」
「…物品に収まれば、今の神奈ならば私でも封じていられると思うんです。
 他にも芹香さんという術師がいますし、その状態でCDによる攻撃をかければ…」
二人で空を見上げる。
虚空を舞う神奈を睨むように。

 対処方法は、一つしかない。
 実体のない神奈に対して可能な処方は-----

 -----斬る、ことだ。
 この刀で、彼女の存在そのものを斬る。
 それしか神奈を抑える術はない。

もちろん、意識だけが浮いている状態でCDによる攻撃をかけても、神奈は滅ぼせるだろう。
それは、期待でしかないのだが。 

110 :凶刃(5)(おまけ):2001/08/24(金) 08:12
「あら?」
数瞬の後、千鶴が少し驚いた顔をスフィーに向ける。
「はい?」
「CDの存在、あなたも知っているのね?!」
「はい、あたしも数枚所持していた人と一緒に居たから。
 もうそろそろ岩山の施設に辿りついても良いころだと思いますけど…」
「それなら神奈が、誰かに取り憑く前に処置できそうね」
にこりと笑う千鶴。
一抹の不安に眉をしかめるスフィー。
「思いますけど…うりゅ…」
「……?」

 北川は、いま。


「ああ、それから!」
「はいー!」
固まりかけたスフィーにネタを振る千鶴。
「芹香さんと、知り合いなの?」
「ええ、と言っても、あたし達がこの島に来てからですけど」
「何度かお話した事があるんだけれど、物静かな、いい娘よねー」
「物静かな…うりゅ…」
「……?」

 芹香は、いま。


「それで!」
「はいー!」
再度硬直するスフィーにネタを振る千鶴。
「今ごろわたしの妹の、梓が芹香さんのところへ…」

 梓は、いま。

 

111 :名無したちの挽歌:2001/08/24(金) 08:12
【スフィー、千鶴、あゆ、対神奈用の刀を入手】
【神奈 侵蝕できる隙のある人間を求めてどこかへ】
※気絶している芹香のような人物、神経衰弱している彰や初音のような人物、不可視の力を持つキャラ達、
 もしくはそこらの死体に侵蝕するでしょう。

…これで神奈もなんとか…なるでしょうか…?

112 :母 1:2001/08/24(金) 18:40
「撃たないの? じゃあ、そこまでね」

 そして、銃声が響いた。

 弾丸を受けてよろけたのは、郁未。
 撃ったのは――
「観鈴ッ! 伏せときや!」
「お母、さん……?」
 ――神尾、晴子。


 時間は少し遡る。
 それは放送を聞いて晴子が喫茶店を発ったあと。
 放送とおかしな声に導かれ、辿り着いた先には死体が二つ。
(な……どういうこっちゃ、これは)
 手近な建物に隠れ、しばらく様子をうかがった。
 そこに現れたのはあの名も無き少年。
 その少年が、死体から首を切り取って持ち去るのを見た。
(首? 何をする気なんや、あいつは)
 なんにしろ、それが危険なものであることは間違いないだろう。
 やはりあの少年は敵だったのだろうか?
 観鈴も彼に……殺されたのだろうか?
(いや、まだ解らん。勝手に決め付けて絶望するのはもうええわ。
 この目で確かめる。まずはそれからや)
 晴子は、唯一の手掛かりである少年を追った。

 迷い、見失い、爆音と煙を目印にホールを昇る。
 再び少年を見つけたときには二人の男は倒れ伏し、一人の女が立っていた。
「――郁未さん!」
 そして、そこに観鈴が現われたのだ。

113 :母 2:2001/08/24(金) 18:42


   郁未と観鈴が語りはじめたのを聞いて、とりあえず飛び出すのはやめた。
  (観鈴があんなに執着するなんて、いつの間に仲良くなったんやろ)
   しかし今は、銃を向け合っている。
   殺し合おうとしている。
  (観鈴は……小さい頃からひとりぼっちで、ずっと苦しんできた。
   友達だって片手の指で数えられるほどしかおらん。なのに、それでも殺し合えっちゅうんか)
   やがて、観鈴が残酷な二択をせまられる。
  『その銃で私と彼を殺す。そうすればそっちの彼も生き残れるかもしれない』
   郁未が、そして観鈴までもが引き金を引こううとするのを見て、たまらず晴子は発砲した。

 銃撃をその身に受け、郁未はよろける。
「観鈴ッ! 伏せときや!」
「お母、さん……?」

   観鈴のほうは、本当に発砲する気だったのかは解らない。
   だが、もし撃つ気だったのなら、友達をその手で撃ったという事実はいつまでも観鈴を苦しめるだろう。
   撃たなければ往人が死ぬ。どちらにしても観鈴は苦しむしかない。
  (あの子は、なんでも一人で抱え込んでしまうからな……)

 郁未は体勢を立て直すと、晴子に向かって散弾を撃ちこんだ。
 散弾が晴子の隠れた壁の端を削り飛ばし、その破片で一瞬晴子の視線が遮られる。
 その隙に郁未は少年を背負う。
 晴子は舌打ちした。煙と破片に紛れ、壁の影からでは郁未を狙う事が出来ない。

  (あの子はもう充分苦しんだ。それでもまだ苦しみが避けられないというんやったら、
   ウチが観鈴の代わりに苦しんだる。
   ウチが観鈴の代わりに手を汚す。
   エゴと言われても、過保護と言われても、自己満足と言われてもかまわへん。
   それで、観鈴がいつか笑ってくれるのなら――)

114 :母 3:2001/08/24(金) 18:43

「ウチはエゴイストにでもなんにでもなったるわ!」
 晴子は物陰から飛び出すと、郁未に3度発砲する。
 一発は外れ、残り二発は背負われた少年に命中し――そしてあらぬ方向へ弾かれた。
 9mmショートでは偽典に対して力負けしてしまうのだろう。だが、晴子はそんな事を知らない。
 郁未は振り向き様にベネリを撃つ。晴子は物陰に転がり込んでなんとか回避する。

 やがて、回り始めた煙に紛れて、郁未は後退していく。
 そして後を追おうとした晴子を牽制するように、一発、二発と散弾を撃ちこんだ。

 晴子がなんとか階段まで辿り着き、下の階を覗くと、ちょうど郁未はこちらに銃を向けているところだった。
 手すりが吹き飛び、晴子はそれを避けようと大きくのけぞって後ろに転がる。
 もう一度覗いたときには、もう郁未の姿は見えなくなっていた。


(行ったか。……あとは、炎に巻かれる前にここを逃げ出さな)
 振り向くと、観鈴がすぐ近くで晴子を見つめていた。
「お母さん……」
「観鈴……無事でよかった……」
 晴子は観鈴を抱きしめたかった。だが、今は出来ない。
 まだ自分には、郁未を――観鈴の友と呼べる人を撃った、その硝煙の匂いが立ち込めているから。
「なんや言いたいことがあるのはわかる。……文句は後で聞くわ。
 とりあえずは、居候をなんとかせんとあかんやろ」
「う、うん……そうだね」
 ぱたぱたと往人の元へ駆けていく観鈴を見て、晴子は思う。
 この先、観鈴が心から笑える日が来るだろうか?
「……それにはまず、生き残らんとな」
 炎はますます盛っている。余裕はあまりない。
 晴子は懐から包帯を取り出すと(耕一を手当てした余りだ)、往人のほうへ歩き出した。

115 :母 4:2001/08/24(金) 18:44


 ホールを逃げ出した郁未は、少年を背負ったまま街の裏通りを駆けていた。
「盾代わりにして、悪かったわね」
 未だ気を失ったままの少年に話しかける。
(こいつを護る)
 それが神奈の意志なのか、自分の意志なのか、もうはっきりとは解らない。
 だが、浸食される前の自分は。
(こいつのことを大切に思っていた。愛していた。それだけは確か)
 ならば、それでいい。
 神奈などわたしは知らない。
 自分の意志で、こいつを護る。
 それでいい。

 観鈴、そして耕一……今まで出会った人たちの顔が、浮かんでは消える。
 なぜわたしは、観鈴を撃たなかったのだろう。
 期待していたのかもしれない。自分を止めてくれる事を。
(……でも次にあったときは、もう殺さなくてはいけない)
 それを思うと、まだわずかに胸が痛んだ。
(もう銃で撃たれても痛みを感じないのに、そんなことで痛みを感じるなんて)
 それはきっと、まだ自分の心が残っている証なのだろう。
 ならば、それでいい。
 この痛みもまた、わたしなのだから。
 自分の意志でこいつを護っていける。
 それは幸せなことなのだから。


 気がつけば空は夕焼け。街並みをただ赤く照らしていた。
 それは禍々しい血の赤とは違う、どこまでも穏やかな赤だった。

【ホールにはもうかなり炎がまわっている】
【郁未と少年、ホールから離脱】
【往人と観鈴と晴子、合流】

116 :contradiction(その1):2001/08/24(金) 23:10
「よっしゃ!これでどうだ!」
G.N.が声をあげた。
するとメインモニターには「029 北川潤」という文字と
一人の少年が制服にカレーの汁を飛び散らせながらカレーうどんをすすっている写真が写し出された。
「どうだ!参ったか!ワシにかかればこの程度のこと朝飯前よ!」
コンピュータから自慢げな声が漏れる。
「こいつがCDをもってるわけ?」
「ああ、残りの三枚全部この坊主が持ってるみたいだな」
「ふ〜ん、そうなんだ。じゃあそのひとをさがせばいいわけね」
「お嬢、『ありがとう、Gちゃん。あなたは素晴らしいわ!』位言えないのか。人が折角やってやったのに」
「ふみゅ〜ん!なんでわたしがそんなこといわなきゃいけないのよ〜!」
「まぁ、それは冗談だけどな。あ、そうそう。お嬢ちゃん」
「なによ〜」
「ワシが起動する前に何か知らないが参加者が島中に向けて放送をしてたけどそのこと知ってるか?」
「なんのこと?」
「あらら、やっぱり聞いてなかったか。ま、ワシの記録データに残ってるから聞かせてあげようではないか」
「いいわよ、べつに」
「遠慮するなって。う〜ん、やっぱりワシはいい人だねぇ」
「だからいいっていってるでしょ〜!」
「それではスタート!」

117 :contradiction(その2):2001/08/24(金) 23:11
(2行空け)
『―――――――――――――――――
 心当たりのある者は、是非とも名乗り出て欲しい。
 その知識と、能力に期待する!』

「うわぁ!すごい!これでわたしたちかえれるんだ〜!」
放送を聞き終わった詠美は興奮した口調でそう言った。
「………おいおい、お嬢。それ、本気で言ってるのか?」
G.N.が呆れたような声を出した。
「なにいってるのよ、いまのきいたでしょ!」
「あ〜、お嬢。君はあの放送が何かの罠だとかそう言う考えは持たなかったのか?」
「へ?」
「ハァ〜やれやれ………」
「な、なによ〜!」
「この島で3日も生き残ってるなら普通はそう言う考えに行き着くと思うぞ」
「ふ、ふみゅ〜ん………」
「お嬢。一言だけ忠告しておくが、そういう甘い考えは捨てないと間違いなく死ぬぞ」
「で、でも!」
「現にこの放送をした場所に3人いたんだがそのうち2人はもう死んでるぞ」
「………」
「殺したのは残った一人のようだしあの放送で出てきた奴を殺すつもりなんだろうな」
そこで一旦言葉を止めた。
詠美は言い負かされたのが悔しいのか既に涙目になっている。
「この島はそういう島なんだよ、お嬢。生き残りたかったら他の奴を殺すのが手っ取り早いしな」
「どうしてそういうこというのよ!」
「どうしてと言われてもなぁ。ワシが何か間違ったこと言ったか?」
「ふみゅ〜ん」
「ほれ、ワシとそこのロボットはCDの解析をしなきゃならんから。お嬢はあっちの子供の所にでも行ってきなさい」
子供をあしらうような口調でG.N.がそう告げた。

118 :contradiction(その3):2001/08/24(金) 23:12
「ふみゅ〜ん!むかつく〜!」
「みゅ〜!」
「にゃ〜………(いっそ殺してくれ………)」
「なによあいつ〜!ちょっとあたまいいからってなまいき〜!」
「みゅ〜?」
「ばっさばっさ(ぽち君、何かあの子僕たちの方を見てるんだが)」
「しゃ〜、しゃ〜(逃げた方が良さそうね、あいつみたいになりたくないし)」
「ばっさばっさ(賛成だな)」
「やっぱりコンピュータににんげんのきもちなんかわかんないのね」
「みゅ〜♪」
「あ〜!むかつく〜!!!!」

「お〜い、とっとと始めるぞ」
ワシはCDの解析を始めようとロボットに声をかけた。
「あ、あのですね」
「ん?何だ?」
「どうしてあんな事言ったんですか?詠美さんが可哀想ですぅ」
「ワシは事実を言ったまでだぞ」
「でも………」
ロボットは、まだ何かを言いたそうな様子だった。
「お前さんもロボットらしからぬ考えを持ってるのう。そう言えばHMX−12には感情があるらしいな、その影響か?」
「わ、分からないですぅ。スミマセン〜」
「ま、そんなことはどうでもいい。とっととCD解析始めるぞ」
「は、はい〜」
「んじゃまずお前さんが解析した分のデータをよこせ」
「分かりました〜」

119 :contradiction(その4):2001/08/24(金) 23:13
あ〜、そろそろ放送の準備も始めにゃならんなぁ。
同時進行で進めておくかな。

………にしてもワシも何であの嬢ちゃんにあんなこと言ったのかね。
プログラムされたこのゲームを取り仕切る、という任務からすれば
ああ言う忠告を参加者にするのはよろしくない、と論理的に出てるんだがなぁ。
前に起動したときにはこういう思考矛盾は出なかったはずだけど、おかしいな。
何ぞバグでもあるのかねぇ。
後から調べてみるかね。

【CD解析開始】
【G.N. 放送準備開始】

120 :名無しさんだよもん:2001/08/25(土) 03:01
メンテ。

121 :糸口(1):2001/08/25(土) 07:05
「我々は手を組んで立ち上がるべきなのだ!!
 我が意に賛同する者は、学校に集って欲しい。
 そして我らが希望に反する者どもよ、決着をつけようじゃないか!! 」

島の最北にある灯台。その、最深部の管制室に人影が二つあった。
「蝉丸さんだね……」
手近にある椅子に腰掛けながら七瀬は呟く。
その言葉に晴香は無言で頷く。

『学校は、市街地南部に広がる山の東側にある!
 街から山を見て、その左だ。
 繰り返す。学校は市街地の南にある山の東だ!!』

「学校? そんなもんがこの島にあるの?」
同じく適当に座った晴香が七瀬に尋ねる。
「あ、うん。まあ。私、行ったことがあるけど……」
そう言って、七瀬は曖昧に微笑む。
晴香はその表情と言葉のニュアンスから触れられたくない話題だと察し、それ以上突っ込んだ話しは聞かなかった。
(死体を見て悲鳴を上げるとき『ギャー』はないわよね。乙女として……)


『恐らく既に知らぬものはいないだろうが、我々の中には多くの異能者が存在する。
中でも現在求められているのは“魔法使い”だ!
心当たりのある者は、是非とも名乗り出て欲しい。
その知識と、能力に期待する!』

「異能者と魔法使いねぇ……。そういえば、一応、晴香も異能者なんだよね?」
「一応って、まあ不本意ながらね……」
晴香がFARGOに入信したのは兄を捜すためであり、『不可視の力』を求めてではなかった。
『不可視の力』は兄が失踪する原因の一端を担っている。それなのに、自分が使えるようになったことは運命とは皮肉なものだと彼女は思っている。

122 :糸口(2):2001/08/25(土) 07:22
「あんただって、なんか特殊な力があるんでしょ?」
晴香のその言葉に七瀬は大きく首を横に振る。
「まっさかー。私は普通の女子高生よ」
(普通の女子高生が鉄パイプやポン刀をブンブン振り回すの……)
晴香はジト目で七瀬を見ながら、彼女の『普通』という言葉を信じないことに決めた。


放送が終わり、二人は改めて管制室を調べた。
いくつものモニター、いくつもの端末。
そして、数多くあるスイッチ類。
コンピュータ関係に疎い二人は無闇に端末に触ることはせずに、まずはスイッチに書いてある文字を読んでこの施設の特性を把握しようとした。
「こんなことだったら北川を連れてくるんだったわ。あいつコンピュータに強いし……」
「Emergency Call? 非常ボタンみたいなものね」
もっとも、それらは欧文で書かれているために、簡単な英語で書かれているものしか解読できなかったが。
「ちょっ、ちょっと七瀬、来て」
部屋のはじのほうにある端末を調べていた晴香が興奮した声で手招きをする。
「なに?」
そして、晴香が指さしたボタンは他のものと違い、プラスチックの封で覆われていた。
簡単に使えないように、封を割らなければ押せないようになっている。それだけ重要なボタンだということだ。
「ふえー、なに、このボタン。さーふぇいす、とぅ、えあー?」
「Surface-to-air 日本語に訳すと地対空」
七瀬はその意味を察し、ギョッとする。
「えっ! だとすると、これ……」
「そう、ミサイルよ」

123 :糸口(3):2001/08/25(土) 07:31


二人はしばし言葉がなかった。
いくつもの銃器や数多くの管理者の兵隊を見たが、まさかこんなものがあったとは……。
このプログラムは本当にただの金持ちの道楽なのだろうか?
そんな事が彼女たちの頭に浮かんだが、真相を予測することはまず不可能であろう。
「これで、脱出の手段が一つ増えたわね」
晴香の言葉に七瀬は首を傾げる。
「どうやって? まさか、あれに乗っていくとか言わないでしょうね?」
その的外れの言葉に晴香は『ふう、やれやれだぜ』、と言わんばかりに肩をすくめる。
「なに、頭、あったかいこと言ってるの? そんなわけないじゃない!」
「じゃあ、どうるのよ」
くちびるを尖らせて七瀬は反論する。
「いい? この島がどこにあるか知らないけど。地球上にあるのは間違いないわね」
「当たり前じゃない」
「じゃあ、どこの国とも分からないミサイルが発射されたら、今の地球ではどうなる?」
「そりゃ、近くの国か、某大国が調べに……そうか!」
「そう、地面にHELPかS.O.S.を大きく書けば、救助が来る」
出来の悪い生徒がようやく解答を導き出したことに、晴香は満足そうに頷いた。


思いがけず別の脱出法を二人は見つけた。
だが、脱出の選択肢は多いにこしたことがないので、さらに探索する事を決めた。
そして、通路を先に進む。
管制室に人がいなかったからこの施設は無人化もしれない。
だが、慎重に彼女らは懐中電灯をつけず、警戒して歩いていく。
「なんかジメジメしてきたわね」
「この先かしら、潜水艦は」
「そうね」
そう小声で二人は話し合う。
初期の目的である潜水艦を見つけることが出来そうなので二人の足取りは軽い。
やがて、潮の香りがにおい始め、狭い通路が終わった先には岩場をくりぬいた天然の港があった。
そして、そこに一隻だけ係留されていたのは、
「あ、あれ?」
「なに、あのへちょいの!?」
長さが二十メートルにも満たない丸く小さな潜水艇だった。

124 :糸口(4):2001/08/25(土) 07:32

意気消沈する二人だったが、せっかくここまで来たのだから、と調べてみることにした。
「なんだか、三人か詰めて四、五人ぐらいまでしか乗れないわね」
「でも、そんなに乗って空気は保つの?」
上部にあるハッチを開けると見かけ以上に艇内は狭かった。本来は二人乗り用なのだろう。
「えっと、動かすのはどうすんだろ……」
「ちょっと、あんた。適当にスイッチを押さないでよね」
七瀬は操縦席を見渡したが、車の免許すら持っていないので、もちろん動かし方など分かるはずもない。
「分かってるわよ。ちょっと見てるだけだってば。って晴香押さないでよ」
「狭いんだからしょうがないじゃない」
「しょうがないって言っても……きゃ!」
晴香に押され、七瀬は操縦席の右側にある黒いパネルを押した。
すると、

「指紋、照合できませんでした。お手を拭きになって、もう一度お願いします」

と、艇内のスピーカーから無味乾燥な音声が聞こえた。
「出るわよ、七瀬」
「えっ、うん」
その合成音声の意味を瞬時に理解した晴香はため息をつき、艇外に出ていった。

125 :糸口(5):2001/08/25(土) 07:36
いままでの通路をたどり、二人は灯台の入り口に戻ってきた。
もちろん、地下への入り口は開けたままである。
「ま、かなりの収穫はあったわね」
二人は久々に浴びた陽光の下で大きく伸びをする。
「そうね。でも晴香。あいつ言うことが大げさだったね。潜水艦って言うからみんなが乗れるぐらいのものかと思ったのに」
「まあ、あいつは物事を大きく言うのが好きそうだし。まあ、小人にありがちね」
そう言って、晴香は歩き出し七瀬も続く。
二人は別の所にある潜水艦ELPODの存在を知らない。
「それに、あの船動かせないし……やっぱりミサイル撃つしかないのかな」
「でも、あれを動かす手はあるにはあるんだけど……」
「手って。どんな手?」
七瀬が身を乗り出して聞く。
「手を持ってくる手」
「はあ?」
「あれのキーロックをはずせそうな人の手を持ってくるのよ」
「げ!」


そして、二人は脱出についてあれこれ話しながら、事の成果を皆に話そうと学校へと向かった。
呼び出した本人が、既にこの世にいないことも知らずに。


【069七瀬留美 毒刀、手榴弾三個、志保ちゃんレーダー、レーザーポインター、瑞佳のリボン、ナイフ所持】
【092巳間晴香 日本刀、ワルサーP38所持】

126 :名無しさんだよもん:2001/08/25(土) 07:48
長丁場age

127 :名無しさんだよもん:2001/08/25(土) 20:20
討論スレからコピペ

211 名前:名無しさんだよもん 投稿日:2001/08/25(土) 20:16
葉鍵板が潰れるかもしんないので誘導コピペ。
いざというときのために、ブックマークをお勧めします。


読み手チャット&書き手チャット。
http://village.infoweb.ne.jp/~chat/passchat/passchat.htm
パスは読み手ならyomite、書き手ならhakarowaでどうぞ。

外部の避難所はこちら。
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Queen/3996/index2.html

作品のアプは…アナザー出張先の掲示板をお借りするというのはどうか。

ちなみにアナザー(外部スレ)
http://green.jbbs.net/movie/bbs/read.cgi?BBS=568&KEY=993054328

128 :冷たい頬。(The Night gives Birth Again):01/08/26 10:47
風が吹いていた。ここ数日のひどい暑さに比べて、今は若干の肌寒さを感じるほどだったが、
それは多分、今わたしの身体を襲っているさむけとは関係がないだろう。
小さな唾を呑みこんで、夕陽を前に立ち尽くす七瀬彰の姿を見つめる。
自分の直感は、果たして正しかったのだ。西の空、赤い空の下で、わたし達は再び逢う事が出来たのだ。

――わたしは今、理解している。自分の今感じている寒気の正体が何であるかという事を。
――その寒気の正体が「それ」であるならば、わたしに出来る事は一つだけだ。


僕は、背後にやってきた何者かの気配に気付いていたが、振り向く事は出来なかった。
それが誰であるかという事が手に取るように判るし、彼女以外には有り得ないとも思っていたからだ。
顔を見たら泣き出してしまいそうだった。自分の事を愛してくれた人。自分が愛した大切な人。
この赤く染まった空の下で、僕は彼女に、柏木初音に送らなければならないものがある。

――ごめんね。ずっと護ってあげると約束したのに、約束、守れないよ。
――せめてと云ったらなんだけど、僕は君に「さいごのことば」を送るから。


僅かの沈黙と躊躇の末に振り向いた七瀬彰は、鼻の頭を掻きながら、
「よく、ここが判ったね」
出来得る限りの微笑を見せて、そう云った。
「うん」
「そういえば、初めて出会った場所にすごく似ているね、ここ」
「うん」
ただ頷くだけの柏木初音もまた、薄く笑みを浮かべている。
それは、笑っているのか泣いているのか判らないような、中途半端なものではあったけれど。

129 :冷たい頬。(The Night gives Birth Again):01/08/26 10:47

「でも本当は全然違う。あの時は昇っていく朝陽を見ていたけど」
今見ているのは、沈みゆく太陽だ。

「考えてみれば、すごく短い時間だったね」
「うん」
二人の間には、手を伸ばせば届くほどの距離。
高い崖の上、森を背にした初音と、海と赤い空を背にした彰。
「太陽が昇って、沈む。その程度の、短い時間だった」
彰は笑う。
「でも、すごく楽しかったよ」
「僕も、楽しかった」

「――でも、終わりだ」
彰は手を伸ばして、初音の肩に手を置いた。
「これ以上一緒にいる事は出来ない。僕の心はだんだんおかしくなってきているから」
唇を噛む初音の頬に触れる。がたがたと震える身体は、それでも温い。
(これ以上一緒にいたら、君を傷つけてしまうから――)
「こうやって君の傍にいるだけで、君の事を傷つけてしまいそうなんだ」
上手く笑えているだろうか。
「僕は君の盾になりたかった。君の事をずっと護っていきたかったけど、それも無理みたいだから、
 僕はもう死ぬつもりだ。君の事を傷つけて、殺してしまう前に」
彰は遠くの空を指差して云う。先にあるのは赤い太陽、そして、永遠の海と風。
「何となく、僕らがここに集まった理由が判ったよ。ほら、太陽が沈んでいくだろう?」
そして、僕達は日が昇る場所で出会った。

「それと同じように、僕らの邂逅も、これで終わりを迎えるべきなんだ、という事さ」

「さよならだ、初音ちゃん」

130 :冷たい頬。(The Night gives Birth Again):01/08/26 10:48

云うべき事。
彼女がこれから生きていくために云わなければならない事。

「本当は――言うべきじゃないのかとも思ったんだけどね」
云うんだ。それが僕にとって身を切られるような嘘でも。

「君の事好きだと云っただろ、あれ、嘘だ」
君のその顔を見るのが嫌だった。何を言っているの?――そう云っているような顔が。

「君に新しい日常をあげるとも云っただろ? あれも嘘だ」
君は聡明な子だから、僕の言葉の意味もすぐに理解できているだろう。

「君を利用しただけさ、貧弱な僕がなんとか生き残るためにはね、そうでもしなくちゃいけなかったのさ」
君は聡明な子だから、僕のこの言葉がただの嘘だという事も判ってしまうのだろう。

「大体さ、僕が君みたいな子供を相手にするわけがないじゃないか、そうだろう?」
そして何より、君はすごく優しい人だから。嘘だと判っている言葉でも傷ついてしまうような。

「本当はこんな事云わないでさよならした方が、卑怯者の僕には相応しかったかもしれないね」
自嘲気味に笑えば、きっとそれは嘲笑の笑みと――それ程違わない、虚しい笑いになるだろう。

「最後まで素敵なお兄ちゃんで、だ。考えるだけで笑えてくるよ」
ともかく、だ。

「それでも、まあ、最後だから本当の事を云ってしまおうと思ったんだ、せめて最後くらい正直者に、だ」
初音ちゃん。云いたい言葉があるんだ。誰よりも優しい君に。けれど、けして云ってはいけない言葉。

131 :冷たい頬。(The Night gives Birth Again):01/08/26 10:49

「まあ、君がそんな事考えるわけがないとは思うけどさ。僕が死んだ後、後追いとかはやめてくれよ」
人は、強くなくちゃ生きていけない。弱い人は、生きていく事も出来ない。

「そういうのって気色悪いんだよね。っていうか、君みたいなのに後追いされても何も嬉しくないんだ」
だけど。

優しくなければ、生きていく価値はないんだよ。

「まあ、そういうわけだからさ。君の事なんて好きでも何でもなかったけど、
 まあ、やっぱ結構な時間一緒にいたわけだから、情も少しはある」
生きて欲しい。生き残って欲しい。

「こんな僕の事なんか忘れろ、そいで、――まあ、生き残ってくれると嬉しいかな。
 僕はきちがいになる前に死ぬ事にするから。君を殺す前に死ぬことにする」
君が生き残れば、それがこのくそったれゲームへの、最大の勝利になるんだ。

さようなら、優しいあなたよ。
さようなら、愛しいあなたよ。

云わねばならぬ事はすべて言った。云ってはならぬことも、僕は云わないで済んだ。
――僕は振り返り、赤く広がる空を見つめた。
あと、五歩。それで僕はこの赤い空と海の間に落ちていく。
小さく息を吐いて、僕が歩き出そうとしたとき。
今までずっと黙り込んでいた初音の、囁くような声が聞こえた。

132 :冷たい頬。(The Night gives Birth Again):01/08/26 10:50



――いいよ、殺しても。


確かに、そう聞こえた。何を言っているんだい、君は。
振り返り、その表情を見る。俯いた顔をあげて見せた表情には、まるで迷いが見えなかった。
うっすらと浮かべた涙の奥に見えたものは、何の光だ?
「いいよ、殺しても。彰お兄ちゃんは、わたしを殺しても良い」

僕は溜息を吐いて、再び初音の傍に寄り、その大きな瞳を見つめる。
そして初音もまた僕の傍で、まっすぐな目で僕の瞳を見つめた。
「人の話、聞いてなかったのか? 殺したくないんだよ。
 殺したくないから死ぬって云ってるのに、何で殺しても良い、とか云うんだよ」

「馬鹿だよ、彰お兄ちゃん」
初音は、少しだけ笑って云った。
「どっちがつらいと思う? 大切な人を失くして生きていく事と、大切な人に殺される事」
僕は目を細めて、その言葉の真意を確かめるように、一つごくりと唾を呑む。
「何を云ってる……殺されるほうが嫌に決まってるだろ――」
「だから彰お兄ちゃんは馬鹿なんだよ。わたしにとってはね、彰お兄ちゃんを失くす事のほうが余っ程嫌なんだ」

133 :冷たい頬。(The Night gives Birth Again):01/08/26 10:59
わたしは、呆然とした顔をした彰の顔を見つめて、少しだけ笑った。
「彰お兄ちゃんがいなかったなら、きっとわたしはずっと前に死んでいたよ。
 肉体的な意味じゃない。もし彰お兄ちゃんに逢うのがもう少し遅かったら、わたしの心は死んでいた」
喉が涸れて、上手く声が出ていない。ちゃんとわたしの言葉は通じているだろうか。
「彰お兄ちゃんは、すごく強くて、優しかったから。震えているだけしか出来なかったわたしを、抱きしめてくれた」
彰は俯いて、言葉を吐く。
「抱きしめたのも、好きだといったのも、全部嘘だと、そう云っただろう――」
「――彰お兄ちゃんは、嘘吐くのが下手なんだよ。――それにね、さっきのが嘘じゃなかったとしても」

「わたしはね、彰お兄ちゃんの事が好きだから。――わたしは、彰お兄ちゃんじゃなきゃ駄目なんだよ」

「傷つけても良い。殴っても蹴っても、殺しても良い。でも、わたしの事を本当に気遣うのなら、死なないで欲しい」
丸く目を見開いた彰の身体から、何かが抜けたような気がしたのはわたしの気のせいだろうか?
「死ぬのはね、自己満足だよ。わたしも、耕一お兄ちゃんも、誰もそれじゃ充たされないよ」

「それにね、さっき云ったよね? 太陽が沈むように、わたしたちの生活も終わらせるんだって」
「――ああ」
彰は、思い出したかのように云う。茫然自失とした顔の裏には、理解があった。
今からわたしが何を云うかが、想像がついたのだろう。

134 :冷たい頬。(The Night gives Birth Again):01/08/26 11:01
「本当に馬鹿だね、彰お兄ちゃん」
こんなの、当たり前の事じゃないか。何を勘違いしてるんだよ、彰お兄ちゃん。

「太陽は何度だって昇る。何度だって朝はやってくるんだよ」
そうさ、夜は何度だって明ける。人が望む限り、永遠に。
「日々はいつか終わる。いつか太陽が昇らなくなる日も来るだろうと思うよ。でもね、終わらせる必要は無いんだよ」
云って、わたしの身体から――力が抜けた。

「だからね、出来る限りわたしと一緒にいて。それで、わたしを殺したくなったなら、」
「殺せば良いから」

わたしは未だ、何処かの風の中にいる。その風はきっと彰にも吹き付けている、悲しい風だ。
わたしの表情も、彰の表情も、その風の中で

「――ばかだよ、初音ちゃん」

次の瞬間だった。
一歩、近づく音がした。その一歩で、わたしと彰の距離は、一層近くなる。
そして彰は本当に悲しそうな顔をすると、

――わたしの首に手をかけた。

「本当に、殺してしまうかもしれないと云っているのに」

【七瀬彰 柏木初音   海の前で会話中。耕一達の到着はまだ後】

135 :赤い光(1):01/08/26 11:48
「ああ、神様。 神様、聞いてください。
 そして願わくば、迷える子羊に啓示を頂きたく存じますですハイ。
 …嫌だなんて言わないで下さいよ。 俺、マジ困ってんスから。

 えー、コホン。
 なにゆえ私北川は、斯様な運命を背負わされているのでしょうか?
 使命をひとまず退けてまで、あの婦女子を助けようとした事は、間違っていたのでしょうか?
 神様、これはその罰なのでしょうか?
 婦女子は無情にも私北川を置いて、さっさと行ってしまいやがったですよ。 ええ、放置ですよ放置。
 いかにも危険そうだったから、制止したんですけど…無視ですわ、ハイ。
 脇役はすっこんでろというか、アウト・オブ・眼中って感じでしたよ。
 庶民の言葉では、シカトとも言いますねシ・カ・ト。

 …すんません、愚痴が長くなりました…それでですね。
 その後、建物の中はやたらと盛り上がってるんですけど…
 …なにゆえ私は、かくも長時間ヒゲオヤジと静かに見つめ合ってなきゃならんのでしょうか?
 しかもこのヒゲオヤジ、ブルーな顔してニヒルに笑ってやがるんです。
 もちろん、度重なる語りかけに対する返事は、全くありません。

 うはあああああ!怖えええええええ!!
 何が怖いって、言葉がのやりとりが通じないって程、怖い事はありません。

 私北川、この喋りこそが自己確立の礎とでも申しましょうか、キタガワという名の分子活動集合体が織り成す最大の
 偉業と心得ておりますゆえ、何を語りかけても返事が返ってこないというのは、まさしく存在の否定なんですよ!
 言わば、致命の一撃なんですよ!
 誰だよ!立ち絵の出番が薄いからセリフだけ、とか言ってるのは! ていうか立ち絵って何!?
 ああ、とにかく!!
 俺からトークを奪ったら、ただの色男しか残らないんだ!

 ん?…それ、いいかもしんない?」

136 :赤い光(2):01/08/26 11:49


はじめに長い沈黙があった。
しかしその後、あまりに勝手な妄想を延々と語り始めた北川の結論に耐えられなくなったのだろうか。
フランクが、遂に口を開く。
「……」
「…は?なんだって?」
その独特の小声に、思わず耳を傾ける北川。

「……爆弾、だ」
ゆっくりと握った手を開くフランク。 掌に収まる大きさの、ハイテクノロジーを尽くした見慣れぬ機械。
吐瀉物にまみれ詳細は判別できないが、ダイオードの青い小さな光点が見て取れる。

「…爆弾?…ってオイおっさん!?」
思わずのけぞる北川。
「……!」
一瞬の隙を逃さず、フランクは後ろに転がりつつ北川の銃めがけて蹴り上げる。
「くそっ!」
フランクの額に合わせた照準がずれ、慌てて発砲する北川。

 ガン!
  ズドン!

-----銃声、そして着弾音。

体術はさほど優れていないフランクだが、デザートイーグルの巨大な銃身を外す程、不得手ではない。
銃の重さもあってか北川の発砲は僅かに遅れ、銃身を蹴り上げられた事により弾丸はあさっての方向へ飛んでいた。
「…ぐあ…っ!」
遅れて苦痛のうめきを漏らし、前かがみになった北川の手から銃がこぼれ落ちる。
握りこみが甘いかたちで発砲した結果、右手の人差し指が妙な方向へと曲がっていたのだ。

137 :赤い光(3):01/08/26 11:51

「……!」
静かに立ち上がったフランクが、低くなった北川の即頭部に蹴りを見舞う。
「がっ!」
情況が確認できぬまま、鈍い音と共に為す術もなく吹き飛ばされる北川。
対するフランクは周囲を見回し、愛用のライフルと北川の拳銃を回収すると、掌の機械に注意を逸らした。

その機械は、芹香の位置を認識させていた爆弾である。
胃内でロックが解除しないように、複雑な手順を踏まないと手動の起爆は不可能なように作られている。
もしもの時は投げたあとに狙撃するしかないと思って回収したのだが、幸いにして時間はできた。
北川と芹香に動きの無いことを確認して、フランクはロックを解除した。

 『お母さん……』
作業中、聞き覚えのある少女の声が、ぽつぽつと耳に届く。
あとは左右のパーツを押し込んで、手を離せばほどなく爆発する筈だ。
そこまで来て、ようやく静けさが戻ってきた事にフランクは気が付いた。

 『……それにはまず、生き残らんとな』
そのとき耳に飛び込んだ特徴のある方言に、フランクは反応した。
さすがにこれだけ印象が強いと、聞き覚え程度では済まされないのだ。

 『居候…生きとるか?』
この声の主は、あの集団の中でもっとも好戦的な女。
往人という男と違い、話の通じる相手ではない。
右手にデザートイーグルを握り、左手の爆弾を押し込む。
ピピッと電子音がして、握り締めた拳から赤い光が漏れている。

あとは手を放して数秒後に爆発するはずだ。
準備を整えたフランクが、くるりと振り向く。
 

138 :赤い光(4):01/08/26 11:53
 『いくらウチでも、死に損ないの兄ちゃんを-----』
 -----目が、合った。


「居候…生きとるか?」
肩関節一個分長くなった、往人の腕を不安そうに見つめながら、晴子は尋ねる。
返事を待つまでもなく、荒い呼吸音が聞こえ、ひとまず安堵の溜息をつく。
「…ま、耕一君より活きがエエな」
「お母さん、耕一くんって誰?」
観鈴が、聞きなれない名前に耳を立てる。

「ああ、もっとボロボロなんが居ったんや」
それと比べれば、この程度、とばかりにカラリと笑う晴子。
「…ちゃんと、手当てしてあげた?
 いつもみたいに、乱暴してない?」
会ってもいない”耕一くん”のために、思いっきり不安そうな顔をして尋ねる観鈴。
失敬な奴っちゃな、と自覚のない晴子は腹を立てながら答える。
「いくらウチでも、死に損ないの兄ちゃんを-----」
言葉の途中で、晴子が固まる。

そこには、自分たちが離れ離れになった原因のひとつである、忘れもしない髭の男が立っていた。
(あいつは……!)
思考より先に、反応していた。
向こうも同じであったかもしれない。
二人の殺気が交錯する。
「……お母さん?」
駆け寄ろうとする観鈴。
「来んなっ!」
叫ぶと同時に、晴子は素早く拳銃を抜き、横へ飛ぶ。
着地すると同時に態勢を整えると、そのまま発砲した。

139 :赤い光(5):01/08/26 11:55

 タタン! ガン!
   タンタン! ガン!

四発の高い発砲音と、二発の地響きが轟く。
一瞬遅れて聞こえた着弾音と共に、ホールに異変が訪れた。
割れた窓ガラスのアルミ枠が火花を散らしてバキンと吹き飛び、更にその下の壁面にひびが入った。
もう一発は天井の石材に斜めの角度でめり込み、割れた石板がボロボロと崩れ落ちる。
「くそっ!一発くらい、当たっとれよ!」

 …からん、かつん。

妙に、軽い音がした。
壁を盾にして、文句をいう晴子の隣。
すなわち、往人が倒れている場所。
そこに、”何か”が投げ込まれていた。

 それは赤い光を放つ、小さな機械。
 ピ。
 聞こえるのは小さな電子音。
 ピピ。
 (なんやねん、コレ)
 ピピピ。
 (ひょっとして-----)
 ピピピピ…
 (-----やばいんちゃうか-----!?)

晴子は、思わず駆け出した。
 

140 :名無したちの挽歌:01/08/26 12:00
【北川&芹香&往人:気絶中】
【フランク:晴子の弾が当たったかは不明。デザートイーグル&狙撃用ライフル所持】
【爆弾:あと少しで爆発。晴子が間に合うかどうかは不明】


「赤い光」です。
格闘あり銃撃ありの、小規模かつ短時間ながら、派手目の戦闘になったかと。

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