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葉鍵ロワイアル!#9

1 :名無しさんだよもん:2001/06/30(土) 03:22
基本ルール 、設定等は前スレ熟読のこと。

・書き手のマナー
キャラの死を扱う際は最大限の注意をしましょう。
誰にでも納得いくものを目指して下さい。
また過去ログを精読し、NGを出さないように勤めてください。
なお、同人作品からの引用はキャラ、ネタにかかわらず
全面的に禁止します。

・読み手のマナー
自分の贔屓しているキャラが死んだ場合は、
あまりにもぞんざいな扱いだった場合だけ、理性的に意見してください。
頻繁にNGを唱えてはいけません。
また苛烈な書き手叩きは控えましょう。

前スレ
http://cheese.2ch.net/test/read.cgi?bbs=leaf&key=993115533
感想スレ
http://cheese.2ch.net/test/read.cgi?bbs=leaf&key=993479275
感想、突っ込んだ議論、NG処理、アナザー没ネタ等にお願いします。
そして、絶対にNG議論は本スレで行わないように。

その他のリンクは>>2-5に。

425 :残悔(3):2001/07/13(金) 22:07


いったん止まったあゆの涙は、尽きる事を諦めないかのように、ぽろぽろと溢れていた。
それと同時に、既に無い扉の替わりを引き受けるかのように、二つの人影が立っていた。

影は、二度と戻らぬ二つのものが失われた、この戦場を無機質な光をたたえて睥睨する。
「…長瀬源三郎、治療不可能ニヨリ、通常業務ニ戻リマス」
泣いているあゆをよそに、医務室の中から無表情なままHMが出てきていた。

あたし達は、その出現に身構えたけど。
本当に何もしないで、彼女達は上へと向かった。
要するにあたし達は、命令の外にあるから無視された…と言うわけだ。

ロボットの行動理由なんて、単純なもんだよな。
それに比べて、あゆの涙には、複雑な感情が入り混じっているのだろう…って事は解る。
人間は、やっぱり難しいよね。

でも、おっちゃんが待っているのは確かな事だ。
今は進まなきゃならないよ。

 だからさ。
 涙は、おあずけだよ。

426 :残悔(4):2001/07/13(金) 22:09

あゆの頭をくしゃくしゃと撫でて、みんなで頷く。
あたし達は、ようやく階段を上がる。
残るは執事さんの息子、源五郎だけだ。
執事さんのことを話せば、ひょっとしたら協力してくれるかもしれない。
あたしは-----そんな甘い事さえ、考えていたよ。

 …ドンドンドン……

そう、この銃声を聞くまでは。
さっきよりも遠い、微かな銃声を聞くまでは。


うん、転がるように、三人で走ったね。
HMのボンクラ達を突き飛ばして、息を切らせて駆け上がった。
実際、ほんとに長い階段だったけれど。
こんなに長い階段なんて、この世にあって良いわけ、ないじゃないか。

 …ごめんな、おっちゃん。


【チヅアズアユ、地下三階へ向け階段を移動】
【御堂、源五郎と戦闘中】
※御堂の対源五郎戦中における、医務室組の行動です。

427 :名無したちの挽歌:2001/07/13(金) 22:12
「残悔」です。

彼女は泣いてる暇なんて、なかったんですね。
そもそも撃たねば、どちらにせよ間に合いませんでしたが。

視点の違いが、語りの時制の違いにもなっているので、少々解りにくいかも。

428 :弔い@:2001/07/13(金) 23:28
「アンタとはいい加減決着つけなくちゃって思ってたのよ!」
「からかったのは謝るから真剣もって追いかけてくるのはやめて!」

女の子というのは全くもって不思議な生き物です。こんな島に居ても笑顔でじゃれ合えるのですから。
やはり今の私ではあんなに元気に笑うことはできません。この胸の傷がもう少し癒えるまでは。
彼女達の太陽のような笑顔を見てると傷が少しづつ癒えていく気さえしてきます。

太陽のような笑顔……レミィ……

……全然全く癒えてません。むしろ彼女達の笑顔は俺の傷をさらにえぐってきます。
このままこの思考を続けては立ち直れなくなってしまうのではないでしょうか。

とりあえず横でじゃれ合ってる二人は無視して現状整理でもしますかな。
ともかくCDの回収が第一優先だな。
回収のためには胸くそ悪いけど参加者の死体を見つけたら漁らなければならないだろうな。
それに荷物が多すぎるな……お二人さんが何か欲しい物があれば分けてあげることにしよう。
後はマザコンの場所だな……二人の話だと重要施設らしい場所があったらしいから後で覗いて見るか。
マザコン……何か嫌な響きだな。まるで誰かが俺のことを笑っているみたいだ。
はは、何言ってるんだろう。誰かがお空の上から見張ってたりでもするのかな。

突っ込みが無いと寂しいよ……いつもなら横から口に出してるわよって突っ込み入るのに。
そういえば二人の声が聞こえないな、何かあったか見てくるかな。

429 :弔いA:2001/07/13(金) 23:28
(3行あけ)
そこには見覚えのある顔があった。そう言っても直接会ったわけじゃないけどな。
結花に見せてもらった参加者名簿に載っていたスフィー達の大事な人、宮田健太郎。
もう一人は長岡だったかな長森だったかな、そんな感じの名前の女の子だ。
雨と風にさらされて見るも無残なことになっていた。

「気分悪いわね。」
「久しぶりに日常の気分を味わえたって言うのに、まったく……。」
俺は二人が話しているのを無視して穴を掘り始めた。
「……。」 二人は黙って俺を見ていたがしばらくすると一緒になって穴を掘り出した。

穴を掘って二人を穴の中に入れ、土をかぶせようとした時俺は変な丸い装置に気がついた。
「何だ、このドラ○ンレーダーモドキは。」
俺は何気なしにスイッチを押した。
すると機械のほぼ中央に3つの点がそして画面の端ぎりぎりのところに2つの点が映った。
「レーダーか……ありがたく使わせてもらうぜ。
 スフィーには俺が一言伝えておくから安心して眠れよ。」

この島は悲しみに満ちている。何時かこの島も解放されて晴れる時は来るのだろうか。
島の様子を象徴するような雨雲は今だ晴れる気配はない。


【北川 志保ちゃんレーダー入手】

430 :名無しさんだよもん:2001/07/13(金) 23:53
レーダーの機能が
爆弾反応型なのか生命反応型なのかは次の書き手に任せます。
感想スレ♯12の383以降の書き込みをよく読んで書いてください。

431 :失踪:2001/07/14(土) 01:56
彰、晴香、七瀬、そして坂神と月代も出ていった。
あれだけの人数がいたこの家もずいぶんと寂しくなった。
(雨……やまないな……)
降り続く雨を見ているとなぜか感傷的になった。一月以上この島にいるような気がするが実際は一週間も経っていない。
いろいろあった。
この島に来てから出会いと別れを繰り返してきた。
死を目の前にして心がどんどんすり減っていくような思いがする。
藤井さん。お姉ちゃん。澤倉先輩。佳乃ちゃん。先生……
私は何人もの人が死んでいくのをどうして耐えていられたのだろうか。
もしかして、私は狂ってしまったのか。
そう思ったこともある。
だけど、胸にこみ上げてくるものが、私がまだ正常だと安心させる。
涙は今、流すべきじゃない。
この島を抜け出たとき、そしてすべてが終わったとき。そのときに……
「どうした表を見て。また雷観賞か?」
そのときに……。

『ゴスッ』

ああ……。
ごめんなさい、先生。
約束、ちょっと破りたいと思ってしまいました。

「そういえば、そろそろ葉子さんの様子を見に行かなきゃ」
のたうち回っているバカはほっといて、私は自分の仕事をしよう。うん。
別に泣きそうになった照れ隠しじゃない。
そして、私は水の入った洗面器をとタオルを持って葉子さんの部屋に行った。
ノックをしようかと思ったが、寝ていたら悪いので静かにドアを開ける。
「おじゃましまー……ん?」
そこには、かなりの怪我をしていた葉子さんの姿はなく、丁寧に折り畳まれた毛布がベッドに置かれていた。
(い、いない。どこに行ったの? 家の中? それとも外?) 。
布団を触ってみる。まだ少し暖かい。と、いうことは、まだそんなに遠くには行っていないはずだ。
急いで階段を下り、居間に駆け込む。そして、あわてている私を見て怪訝そうな顔をしている二人に言う。
「柏木さん! 鹿沼さんがいないの!」

432 :失踪(2):2001/07/14(土) 02:00
走る。
突然、降り始めた雨の中、鹿沼葉子は走る。
傷はまだ癒えていない。銃弾が貫通した腹部にはコルセットのように幾重も包帯が巻かれている。
足に巻かれた包帯はほどけて邪魔になったので捨てた。
髪が、服が、水を吸って重い。下着も濡れてしまい、肌に張り付く。
だが、そんなことは気にしていられない。
危険を予感させる胸騒ぎが止まらなかった。それが彼女を疾走させた。
先ほど感じた二つの大きな力。
間違いなく、不可視の力であろう。
しかし、一歩間違えれば暴走しそうな、そんな危うい力の発動であった。
もし、不可視の力が暴走してしまえば、辺り構わず破壊をもたらし続ける。
そして、それは使った本人が破壊されるまで続く……。

不可視の力というのは誰でも操れるというものではない。
葉子が知っている不可視の力の使い手は自分以外で二人。
天沢郁未と少年。
恐らく、その二人が使ったのだろう。
もしくは、彼女の知らない不可視の力を使える者がいるのであろうか?
生きている中で使えそうなのは、巳間晴香。序盤に高槻が行った放送で葉子、郁美、少年と共に呼ばれた者の中で生きているのは彼女だけだった。
そして、彼女がもう一つ腑に落ちなかったことがあった。
なぜ、封印されているはずの力がなぜ発動したのだろうか?
結界が無くなったのだろうか?
それはあり得ない。なぜなら、葉子の力は今でも発動できないからだ。
ならば、結界を凌駕する力、もしくは無効化する力を手に入れたのだろう。そう、葉子は結論づけた。
今の葉子では不可視の力に真っ向から対抗する術はない。それは本人もよく分かっている。
かといって、ベッドで一人震えているわけにもいかなかった。それは、不可視の力がどんなに危険なのかを知っていたからだ。
葉子は自分を助けてくれた人には黙って出てきて悪いとは思った。だが、出かけるのならば彼らを巻き込んでしまうかもしれない。だから、大した武器も持たずに走っている。
場合によっては、差し違えても彼女らを殺さなければいけない。そんな悲愴なことを考えているときだった。

433 :失踪(3):2001/07/14(土) 02:01
不意に、背後から、
「誰だ!」
雨が地面や葉を叩く音を突き抜けてはっきりと男の声が葉子の耳に入る。
偶然か、それとも遠目で葉子を見つけ、隠れて通り過ぎたところを呼び止めたのか。どちらにしても迂闊だった。
そして、葉子は足を止める。男は銃を持っているかもしれない。
「鹿沼、よう、こ」
息も絶え絶えに、そう答えた。
そして、男は……

【鹿沼葉子、力の発生源を調べに移動中】
【男が誰かは次の書き手に】

434 :失踪作者:2001/07/14(土) 02:14
声の正体は……

1.彰
2.少年
3.往人
4.北川
5.男声になった反転芹香

ということで、そろそろ葉子さん動かさないと終わるまで寝ていたり、いきなりナイフ刺されていたり
してそうなので動かしました。

結局、男のストーリーが全員無視する方向でしたら。即NGにしてください。


ですが、葉子さん、勘違いしています。思いっきり。
っていうか、誰が一瞬結界がなくなったなんて推理できるのかと考え、こうなりました。

435 :失踪作者:2001/07/14(土) 02:46
すいません。失踪の修正お願いします。

後ろから2行目

× 息も絶え絶えに、そう答えた。
○ 葉子は息も絶え絶えに、そう答えた。

に、お願いします。

436 :椎名繭は泣かない1:2001/07/14(土) 03:14

「っ!? 私、意識を失っていたの!?」
 繭は目覚めた。
 カラスの鳴き声と、獣の騒がしい鳴き声の中、誰かのすすりなく声が小さく、
しかしはっきりと伝わってくる。
 T字路のちょうど交わるところ、薄暗い通路の片隅からその声は漏れていた。
 そこには、一つの固まりがあった。
 固まり、つまりそれは、御堂の体を抱きかかえるようにしてしゃがみ込んだ
詠美である。
「ちょっ!? どういうこと、オッサン!? どうなってるのよ、あなた!?
 戦闘は!?」
 自分の置かれた状況がつかめない繭は、叫びながら体を起こす。
 詠美はすすり泣きを続けている。
――思いのほか体の節々が痛い――
 繭はそんなことを考えながら立ち上がった。続いて体の痛みをこらえるように
ゆっくりと詠美の方に歩み寄りながら、記憶の再生を必死に試みた。
――ええと、あのメイドロボもどきが倉庫で襲ってきて、ピンチにはなったけど、
 それは何とか撃退して、それから、それから……――
 戦闘の経過を思い出そうとするが、いまいち繭の記憶は混乱して、思うよう
にはいかない。
 そうこうする内に繭は、詠美の間近にまで歩み寄っていた。
「ちょっと、あなた……」
 改めて状況を確認しようとして、繭は言葉を飲み込む。
 詠美に抱きかかえられた男、御堂は明らかに死んでいる様子だった。
 抱きかかえる詠美の顔までがその血で真っ赤に染まり、凄惨な光景を醸している。
 もっとも、詠美はその血で己の顔が、服が汚れることなどお構いなしの様子だが。
 詠美はただひたすらに御堂を抱きしめ、何事かを呟いている。
 

437 :椎名繭は泣かない2:2001/07/14(土) 03:14

「どうなって……」
 もう一度記憶を辿ろうとした繭の頭の中で、ようやくそれが気絶直前にまでつながる。
「あの白衣の男!!」
 はっとして前後を見渡す繭。
 男の姿はない。
 慌てて今度は横方向を確認する。
 果たして、そこには例の白衣の男が倒れていた。
 転がっていた自分のサブマシンガンを拾い直し、それを白衣に向けながら
ゆっくりと近づく。
――まさか死んだフリなわけ、ないわよね――
 慎重に距離を詰め、その仰向けの顔を見て一瞬吐き気に襲われる繭。
 長瀬源五郎の額には詠美と御堂が放った最後の弾丸が直撃し、見るに耐えない
風穴が空いているのだ。
 気を取り直しつつ、繭はもう一度周囲を見回す。
 動く物の気配はない。
「戦闘は終わっているということ……?」
 取りあえずの危機は去っているのだと認識し、繭は再び詠美に近づいた。
 詠美のすすり泣きは終わらない。
 さり気なく御堂の腕をとり、脈を診る。
 予想したとおり、その腕から命の鼓動を感じ取ることはできなかった。
 繭が意識を失っている間に、決着はついてしまったのだ。
 御堂と、あの白衣の男の死をもって。
 繭の胸がいっぱいになる
 意識が悲しみに包まれる。
 涙腺がゆるみ、瞳から透明な液体が流れ落ちる。
 

438 :椎名繭は泣かない3:2001/07/14(土) 03:15

――冷静にならなくては。管理者側の増援がいつやって来るとも限らないし、
 オッサンの死を悼んでばかりいるわけにはいかない。遺体にすがりついて
 いるところを、敵に狙われたら……――
 そして、繭の平手が詠美の頬を音高くはたいた。
「しっかりしなさい。ここは敵地なのよ! いつまでも泣いてはいられないわ。
 そうしていて敵の増援に殺されたくなければ、武器を手に取り、荷物を抱え
 なさい。そして周囲に気を配り、敵の接近に備えなさい。向こうに問題さえ
 なければ、千鶴さん達も間もなくここにやってくるはず……」
 はっきりと言い放った繭。
 その頬には未だ涙が絶えず。
 けれど、あまりにも無感情に聞こえる繭の言葉に詠美は耐えられなかった。
 今度は繭の頬が音高くはられた。
「バカじゃないの!? 敵、敵、敵、敵、敵、って!! したぼくが、御堂の
 おじさんが死んじゃったのよ!? 私たちの、そうよあんたのせいなんだからっ。
 何を偉そうに。頭が少しくらい回るからって、威張らないでよ。あんただって、
 結局何もできなかったクセに。私が、私たちが二人の力であの男に勝ったんだから。
 私が泣いてあげないで、誰が泣いて上げるのよ!!」
 詠美の言っていることは滅茶苦茶だ。まるで脈絡がなかった。
 それでも繭には詠美の気持ちは痛いほど分かっていた。
――けれども、感傷で生きていけるほどこの島は甘くない。それは事実。だから……――
 ハッキリと繭は叫んだ。
「だから、あなたはその感傷のためにしんでもいいというわけ!?」
 さらに続けて叫んだ。
「それでオッサンがよろこぶというのなら、いつまでもそうしていればいいんだわ!!」
 

439 :椎名繭は泣かない4_END:2001/07/14(土) 03:19

 詠美もそれに応えるように叫ぶ。
「そういうことを言ってるんじゃないわよ! 私は、ただ、したぼくが……!!」
 お互いの視線がジリジリと絡み合ったまま、緊迫した空気が辺りを包む。
――うみゅー……まずいわ。こんなにおおきなこえでさけびつづけていては。
 こえをきくのがみかたならばいいのだけれど……。って、うみゅー? みゅー?
 まずいわ。まだ……あんぜんじゃないのに……。おっさんにもおわかれを
 いってないのに……。うみゅみゅー。みゅ! みゅみゅみゅっ!? ――
「みゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 ついにその時がやってきてしまった。
 祐一が最後に繭にキノコを食べさせてから、早半日以上。
 性格反転キノコの効力は、今や繭の体内から消え去っていた。
「ちょっと、なによ、みゅーって!! 叫んでごまかしても駄目なんだからね!?」
 突然の様子に面食らいながらも、詰め寄る詠美。
 しかし、ホンの僅かもすれば繭の様子がおかしいのは明らかだった。
「みゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「なに、どうなってんのよ。ちょっと、あんた!?」
 戸惑う詠美。
 そして詠美は繭に気を取られたまま、背後から聞こえてきたはずの駆け足の物音に
気付くことができなかった……。

【椎名繭:サブマシンガン 祐一のエアーウォーターガン(硫酸入り) CD3/4
     秋子の機械(電源OFF、実はレーダー) 水と食料】
【大庭詠美:サブマシンガン ポチ(Cz75) CD4/4 水と食料】
【御堂遺体:デザートイーグル×2 予備マガジン】
【長瀬源五郎遺体:体内爆弾爆破光線銃 スミスアンドウエスン 最後の無記入CD 所持】
【御堂達が倉庫で入手した千鶴 梓 あゆ の分の武器:付近に転がっている?】
【ガトリングガン:移動、持ち運び不可】 

440 :セルゲイ:2001/07/14(土) 03:27
『椎名繭は泣かない』をアプしました。
 施設内の時を、また僅かばかり進めてみました。
 繭の方を書いておきたかったので、詠美の方の心理描写はやや削ってあります。
 ですから、それが不満な方は『さよなら』からここまでの間に挟まるような、
 詠美の心理を別途書かれるのもいいかもしれません……。

【残り21人?】

441 :セルゲイ:2001/07/14(土) 04:27
らっちーさん江

恐れ入ります。毎日お疲れさまです。
申し訳ないのですが、編集の際には下記の2点を修正していただきたいです。
よろしくお願いします。

●生き残り人数を【生き残り22人】で追加して下さい。

●キノコ のこと。
>祐一が最後に繭にキノコを食べさせてから、早半日以上。
の後を、
『1度目の摂取で繭の体内抗体が作られたせいか、キノコ自体の個体差なのか、
 はたまた爆弾を吐いた際にキノコの一部も吐き出されたものだろうか?
 性格反転キノコの効力は、早くも繭の体内から消え去ってしまっていた。 』
に。

442 :反転開始(1):2001/07/14(土) 09:18
「その内気な女王様はね、確かに内気な部分は治ったんだけど、思慮深い部分まで反転してしまったの」
そうスフィーが言い終わるか言い終わらないかのうちに、
「そんなの私には関係ないわ」
今までの芹香からは想像もできない、はっきりした声が発せられた。
「?」
「何ジロジロ見てるのよ」
「芹香さん、もしかして食べちゃった?」
「ええ」
「えっ!?」
あまりに咄嗟の出来事にスフィーが驚いたのは言うまでもない。
だが芹香はそれにはお構いなしに、
「さっ、往人探しに出発するわよ」
「ちょっ、ちょっと待って!」
「あ〜もう、何モタモタしてるのよ!」
「あ、あの、放送が…」
ゴタゴタに気を取られて、危うく放送を聞き逃すところだった。

443 :反転開始(2):2001/07/14(土) 09:20
参加者名簿を片手に、スフィーは読み上げられる名前の場所に線を引きながら、
「この声、どこかで聞いたような…」
「知らないわ」
「う〜ん…」
やがて、『それでは健闘を祈る』と放送が締めくくられた。
「スフィー、終わった?」
「うん」
「はい、それじゃあ出発するわよ」
「ちょっと待って」
「今度は何よ?」
「雨が…」
放送の頃から、屋根を雨が打つ音が聞こえだしていたのだ。
遠くから雷鳴も聞こえる。
「雨なんか関係ないわ」
「でも、雨具とかないでしょ?」
「それはそうだけど」
「ここで雨に打たれて体を悪くしたら…」
「心配性ね」

その時、「ドーン!」と激しい音が鳴り響いた。
「きゃっ!」
スフィーは思わずしゃがみ込む。
「あなたの言うことも一理あるわね」
芹香は物怖じしない。
「雷に打たれちゃここまでの意味がないわ。仕方ないから付き合ってあげる」

----
【スフィー・芹香、小屋に滞留。所持品は変わらず】

反転芹香は、「性格だけ綾香っぽい」感じで書いてます。

444 :樹上の男(1):2001/07/14(土) 14:59
潮騒。
そして、蝉時雨。

「暑ぃ…」
俺は、タクラマカン砂漠の追放者の如く、飢えと乾きに苦しんでいた。
堤防の上で、乏しく温い夏の風に嬲られながら、俺は劇的に生き倒れている。

 薄く包み込むような波の音が、頭蓋骨を攻め立てる蝉の声に締め出されていく。

「暑ぃ…」
こんな日は、冷たい飲み物が何より嬉しい。
晴子が、俺に説教くれながら抱きしめる一升瓶の中身。
いや…ああいう生暖かさは、遠慮したい。

そう思うやいなや、右手に清涼感が伝わる。
「おっ、気が利くな」
観鈴か?と思いながら、掴んだ腕を目の前に持ってくる。

 ”どろり濃厚”

「……(ぽい)」
捨てる。
ざけんなよ、って感じだよな。


そのまま太陽を凝視する。
叩きつける日差しの強さに、朦朧としながら、なぜか肩に痛みを感じる。
暑さは、肩から伝わってるような気がした。
これ以上ないくらいの明るさに、瞳孔が収縮し視界が眩む。

445 :樹上の男(2):2001/07/14(土) 15:00

 そのとき、俺は見た。
 光を纏った、羽の生えた女が飛んでいる。
 その光量は太陽をはるかに越えていた。
 あまりの眩しさに、周囲が闇のように思えてくる。

 真夜中の月のように。
 すべての星を従えて。
 女は、笑った。
 美しくもおぞましい、寒気のするような、笑いだった。

 俺は一人震えて、彼女が西の空へ消えて行くのを見つめていた。
 それだけが、俺にできる全てだった。


気がつけば、光に焼かれたかのように蝉時雨が消えている。
入れ替わりにざあざあと、耳障りな騒音が周囲を埋め尽くす。
終わることなく、ざあざあと。

右手に、雫が落ちて規則的に俺を叩いていた。
目を開けてもろくな事にはならない、そう思って長らく耐えていたが、限界はある。

「……うおっ!?」
俺は、草原の中で僅かに群生する、巨大な木の枝の上で寝転んでいた。
高さを利して周囲を見渡すが…俺はこの世界で孤独だった。

 雨が降っている。
 雷が鳴っている。
 世界は姿を変えて、俺を迎えていた。

「観鈴!晴子!?」

 観鈴はいない。
 晴子もいない。
 さっきまで抱えていた、あの女さえいなかった。

446 :樹上の男(3):2001/07/14(土) 15:00


「…くそっ」
枝を叩く。
震動で枝葉の纏っていた水滴が零れ落ちる。
続けて、不平を漏らす声。

まるで気がつかなかったが、人がいたようだ。
雨宿りをしながら、山のように詰まれた荷物を分配している。

「ちょっとあんた」
「いい加減にしなさいよね」
呼吸のように自然と湧き出る文句。

真下に、三人。
若いのに、既に晴子のような横柄さを見せる女が二人。
日本刀でのダブル突っ込みは強力そうで、あまり相手にしたくないタイプだ。

そして目を丸くした男が一人。
…なんだ、その熱い視線は?
俺はお前なんか知らない。
知らないぞ。
断じて、知らない。

頑なに拒む俺を無視して、そいつは言った。
「あんた…国崎往人、か?」

447 :樹上の男(4):2001/07/14(土) 15:06



目の前に、小山が出来ておりました。
我ながら感心するほどの荷物を、私北川の慈悲の光のもと、婦女子に分け与えております。
間違っても搾り取られているなどとは、私の健康と幸せのために申しませんですハイ。

それでもどうにか、CDとM19マグナム、そしてレーダーだけは死守しておりまして。
携帯やハサミ、怪しい薬に水鉄砲、使えない弾、晴香様にお似合いのメリケンなどは、傍らに
掘った小穴に惜しげもなく廃棄されていきます。

「呆れたもんね…アンタ、物欲の塊だわ」
ダイナマイトも捨ててしまいました。
火種がないので構いませんが。

「物を捨てられない人って、本当にいるのね」
あなた方は捨てすぎだと思います。
…特に女らしさって奴を。

「「うるさいわね!」」
ガスッ!ガスッ!

…婦女子は各々、刀を勝手に交換し手榴弾を強奪、いえ、お受け取りになって口々に感謝の
言葉を下されました。男冥利に尽きるというものですハイ。
そして余ったクマさんと電動釘打ち器、そして大きなナイフを再度鞄に収めようとした時に、
アンビリバボーな事件はおこったのです。

 ”空から女の子が降ってきた”

いかがでしょうか?ちょっとラッキーなイベントでしょう?
もちろん、体重100kgのジャイアンみたいな婦女子だったら、辞退させて頂きますけれども。
あのイベントは、今では私の心の傷ではありますが、忘れ得ぬ、夢のようなひとときでありました。

…ところが今回は違いますね。

448 :樹上の男(5):2001/07/14(土) 15:07

 ”頭上から野郎が水滴をぼたぼた”

いかがでしょうか?これ以上ないくらい萎えるイベントでしょう?
これが小便だったら、某婦女子二名の性格から言って、血の雨が降っていたでしょう。

そう、私北川は、野獣のような精悍な婦女子に左右を囲まれつつ、野郎の聖水、いや水滴
をこの身に受けたと言うわけなのです。
「熊とか野獣とか、動物ネタから離れなさいよ!」
「聖水って下ネタやめなさいよ!」
ガスッ!ガスッ!


過剰な親愛のゼスチャーに唖然とする樹上の男。
彼に、この境遇を分かち合う覚悟があるかどうか、聞いてみる必要があると思います。
「国崎さん、とりあえず降りてこないか?」
「ゆっくり、ね」
お二人様は相変わらず、お手が早くていらっしゃいまして、既に刀を抜いております。

わかっている、と冷静に答えて国崎さんは降りてきました。
腕に怪我をしているのか、必要以上にゆっくりでしたが。
婦女子二人が彼の行動を見張っている間、私北川はちらりとレーダーを見てみたのです。

…光の点は、いつの間にか四つになっておりました。
神様、この怪しい男を、探していた二人の元へ導く事は、罪になるでしょうか?
 

449 :名無したちの挽歌:2001/07/14(土) 15:12
【北川 CD1/4、2/4、無印CD、志保ちゃんレーダー、M19マグナム所持】
【晴香 刀を交換(古いものは捨て)、ワルサーP38所持】
【七瀬 毒刀、手榴弾三個、レーザーポインター、瑞佳のリボン所持】
クマ爆弾、釘打ち器、大振りのナイフは地面の上。

【国崎往人 三人の雨宿りしている木の上に転移。神奈の幻を見る】
社を移動したときのイメージで、方向も正しいかもしれません。


「樹上の男」です。
前話で往人の転移は語られていませんが、郁未を抱えていた往人が転移しても不自然は
ないと思います。
少年が認識したのは、その場にいた四人だけ、ということで。

北川-往人コンビになれば結界組との縁もできますし、医療所組とのカップリングも可能でしょう。
もちろん往人は観鈴と晴子の捜索を優先するでしょうが、手掛かりは何もありません。

450 :暗黒 - 1:2001/07/14(土) 16:31
空を敷き詰める、灰色の雲。雨は鹿沼葉子の身体から容赦なく熱を奪っていく。
雨のカーテンが、男の姿を曇らせる。男――である事しか分からない。
男は返事をしなかった。棒立ちのまま、応えない。攻撃の意志はどうか。いや、そもそも――
「――誰、ですか」
当たり前の疑問。攻撃の意志が無いのなら、応えてくれても構わない筈だ。
だが、男は応えなかった。雨は尚も男の姿を曇らせている。
どうする?近付くか。しかし、相手が武器を持っていたら危険だ……。
逡巡。武器が無いのが痛手だった。力の無い今、素手で男に勝つ事など不可能。
だが、逃げられる自信も無い。……まずい。絶体絶命……か?
「名前は無い」
ふと、返事があった。雨に掻き消されそうな程、軽い声。
聞き覚えのある声であった。つい最近聞いた。記憶違いでなければ……。
……いや、その返事こそが「誰なのか」を言い表している。間違いは無い。
溜息を吐いた。
「貴方、ですか」
雨のカーテンを潜り、姿を現すモノ。
少年。

451 :暗黒 - 2:2001/07/14(土) 16:31
「すまないね。驚かせてしまったかな」
「……全くです」
苦笑。浮かんだ笑顔は、いつもの少年と何ら変わりはない。
そう、何一つ、変わってはいなかった。
「……その人は」
「ああ、この男かい?」
少年は、肩に一人の男を抱えていた。だらりと腕を垂らしたその姿は、死人にも見える。
無論、葉子も死人かと思ったのは言うまでもない。
「管理者側の人間さ。ちょっと悪ふざけが過ぎるようなんでね――捕まえておいた」
「その男を、どうするつもりですか」
問い掛け。葉子の顔からは、厳しさが抜けていない。
少年は、ふむ、と一つ考える素振り。目は、葉子を見ている。無表情な視線――
「――そうだね、管理側の情報を教えて貰おうと思ってるんだけど」
何気ない様子で返す。しかし、それこそが、葉子の背筋にひやりとした感覚を与える。
管理側の人間が、そう簡単に情報を漏らすだろうか?否、漏らすまい。
当然の話だ。少年もそれは知っている筈。だが、彼は「教えて貰う」と言った。それは、つまり。
……無論、聞くまでもない事だ。
「……惨いことを」
「情けのつもりかい?」
「………」
答えない。心の中で、いいえ、と答えた。
その真意は。

452 :暗黒 - 3:2001/07/14(土) 16:32
雨の中。髪を伝い、水滴が地面へと落ちる。顔に張り付く髪が、煩わしい。
いっそのこと、切ってしまおうか。戦闘の時に邪魔になるとも知れない。
しかしそこで、思い出す。郁未の顔。彼女の髪は、綺麗だった……少し、羨ましく思う程に。
何となく、切るのを惜しく思った。
……しかし、咄嗟に思い出すのが郁未の顔とは。少し自分を改めた方が良いかもしれない。
「さて……」
随分と間を持って、少年が口を開いた。
「この辺に、人の多い場所は無いかい?出来れば、武器を持っている人達がいい」
「何故、それを聞くんですか?」
「うーん、一人で行動してるとどうしても危険が多いからね。出来れば、多人数で行動出来る方がいい」
当たり前だ。一人の辛さは、知っている。いや、知らされた、が正解か。
人が多いと言えば、今さっき出てきた所だろうか。多数の人の気配。飛び出してしまったが、あそこには何人居たのだろう。
教えられるとすれば、あそこしか無いが――
「……いいえ、知りません」
口から出たのは、そんな言葉。無論、操られているわけでもなく、自分の意志で言った事。
少年は、困ったな、といった顔を見せた。それを見ても、葉子は己の嘘を改める気は無い。
――違和感があった。それは、些細なもの。
目の前に立った少年は、一つ前に会った時と何ら変わらなかった。口調、雰囲気。そして笑顔。
だが、この状況に於いて、その違和感は致命的なものだった。
この島に来て、三日。狂った島に突然運び込まれ、三日だ。
その状況に於いて何一つ変わらない、そんな事が有り得るのか?いや、そんな筈は無い!
違和感は、葉子の中で不信へと変わっていたのだ。今や、彼女の目は、睨むような目に変わっている。
それを見てか――少年は溜息を吐いた。
「……まぁ、しょうがない、か。ゆっくりと探すよ」
くるりと踵を返す。雨の向こうへ、消えていく。
そして、声だけが、雨を潜り抜けて届いた。
「君は、本当に賢い子だね――」
そして、雨の向こうの影が消える。

10秒。それだけ待って、葉子は再び駆け出した。



【残り22人】

453 :彗夜:2001/07/14(土) 16:37
書きました。
そもそも少年の質問自体がうさんくさいだろうという突っ込みは無しでw

あ、>>452の最後、「そして、声だけが」の「そして、」を消して下さい。
申し訳ないです。見直しても、この類のミスは見逃してしまうんです……。

454 :雨の記憶 (1):2001/07/14(土) 19:02
降りしきる雨の中、男は戦友の死を知った。
(御堂…俺と決着をつけるのではなかったのか?…何故だ?何故俺を残して…何故…)
蝉丸は少女を濡れないように気を配りながら背負ったまま住宅街を疾走しながら思考を巡らせていた。
光岡、岩切、きよみ、そして…御堂…彼が時間を共有した者は皆、死んでしまった。
ザァァァァァァァァァァァァッ……
(あぁ、そういえば、あの時もこんな雨の日だったな…)

455 :雨の記憶 (2):2001/07/14(土) 19:04
(1行あけ)
―――――――――その時はその時考えりゃいいだろ!!


蝉丸は突然の雨に戸惑っていた。
降りしきる強烈な水の矢が運動場に突き刺さる。
「よぉ、坂神。テメェも居残りか?」
声の主は御堂であった。顔合わせは済んでいる。初日から喧嘩をやらかした仲である。
「健康審査だ。実験体としてふさわしいかの最終審査だった」
「奇遇だな、俺もだ。けっけっけ、楽しみだぜ。この審査に合格すりゃあ、
 いよいよ俺も強化兵の仲間入りだぜ。…坂神、テメェは嬉しくねぇのか?」
御堂は蝉丸の顔色を覗きこんだ。
「…実を言うと、不安で仕方ない。自分がどう変わってしまうか、自分が自分では無くなるのではないか、不安なのだ」
強化兵についての噂は、はっきり言って良いものは少ない。
発狂し、己の体を食いちぎり、絶命…手足が膨張、消し飛び、処分…暴走、3人もの研究員を殴り殺し、射殺…
もし、自分がそうなってしまったらと考えてしまうと、蝉丸は不安でいっぱいだった。
「ハァ?何言ってんだ?そんなことグダグダ考えてたら前に進めねぇだろうが!
 もしそうなっちまったら、なった時に考えりゃあいいだろうが!!いいか、俺が手本を見せてやる、よく見てろ!!」
そう言うと御堂は豪雨の中に飛び込んだ。当然、彼の体は雨に打たれ、ずぶ濡れになる。
「ハハハハッ!坂神!!濡れちまうのも案外気分がいいもんだぜ!!」
「御堂、風邪をひいたらどうするんだ?」
「その時はその時考えりゃいいだろ!!」
「……そうだな」
気がつくと蝉丸もまた御堂と共に雨に打たれながら運動場を走り回っていた。

456 :雨の記憶 (3):2001/07/14(土) 19:06
(2行あけ)
ザァァァァァァァァァァァァッ……
「(・∀・)…蝉丸?泣いてる…の?」
「雨だ。泣いてなどいない」
「(・∀・)そっか、良かったぁ〜。蝉丸、急に悲しそうな顔するんだもん。心配しちゃったよ」
「そうか、気を遣わせてすまない」
「(・∀・)うん、いいよ。ねぇ蝉丸、アレ、何だと思う?」
月代は赤いシャッターが目に痛い一件の家を指差して言った。仮面の視界からはよく見えないのであろう。
蝉丸の目からはシャッターに書かれた文字まではっきりと読み取れた。
「文字が所々消えているが……『…島消…団』どうやら消防団の詰め所らしいな。
 ……ふむ、消防団か…拡声機くらいならあるかもしれんな。月代、行ってみるか?」
「(・∀・)え?…でも、あそこに何も無かったらどうするの?それに鍵がかかって入れないかもしれないよ?」
「その時はその時考えればいいだろ?」
「(・∀・)…何かそのセリフ、蝉丸らしくないね」
「あぁ、そうだな。…やはり奴本人の口から、もう一度聞きたかったな」

雨は降り続く。島内にも、男の心の中にも。


【蝉丸&月代  現在位置  住宅街  消防団の詰め所周辺】
【月代のお面  現在は安定し、(・∀・)に】
蝉丸が持っていった武器については次の書き手さんにお任せします。

457 :活きているモノ(1):2001/07/14(土) 22:34
長い長い階段を抜け、私たちはやっとたどり着いた。約束の地点へ。
そこに居たモノは。
「おじさんっ!」
あゆちゃんが駆け出す。その先に居たモノは。

「おじさんっ!おじさんっ!」
「バカ、あゆ、走るな!」
梓が駆け出すあゆちゃんを止めようとする。彼が殺られていたとしたら…危険に
わざわざ飛び込むようなことは避けねばならない。
全身の感覚を集中させてみる。「敵」らしき気配はなかったが、迂闊な行為は
自分だけではない、全員の危険に継る。
しかし、停める間もなくあゆちゃんは「彼」に辿り着いてしまった。

そこには。

彼を抱き抱え、血だらけの、ぐしゃぐしゃの顔で、戸惑う詠美。
人格が変わったかのようにみゅーみゅー泣きわめく繭。
無惨に脳天を撃ち抜かれた、白衣の男。
そして、明らかに多すぎる血溜りの中で物言わぬ御堂。
そして。
私が追いついたそこには。

「おじ…さん…嘘…だよ…ね…」

呆然と立ち尽くす、あゆの姿があった。

458 :活きているモノ (2):2001/07/14(土) 22:35
「おじさん!おじさん!おじさんっ!」
「みゅー!みゅー!みゅーーー!」
「ちょっちょっと!あんたたち重い!重いってば!」

あゆ、繭、詠美が御堂の遺体を取り囲み。
そして、啼いていた。
みんな、血と、涙で、ぼろぼろ、だった。

「はは、おっさん、モテモテじゃんか…」
思わず、そんなことしか呟けなかった。

おそらくは相撃ち。
このガキどもを守るために、おっさんとブレーメンの毛玉犬は、犠牲になったんだろう。

おそらく、すべては終わってしまったんだ。---あたしたちが辿り着く前に。
妙に醒めた目で見れる私は、もう慣れてしまったんだろうか。
狂った現実に。

「おじさん!おじさん!目を覚まして!死んじゃやだようっ!」
「やめな、あゆ!おっさんは、もう…」
「そんなの、嘘だよ!だって、約束したもん!ここで逢おうって!おじさんと!」

あゆがあたしに食ってかかる。
でも、今更、あたしたちに何ができるっての?

「あゆ!今は敵地の中なんだ。ここで騒いで狙い撃ちになって、おっさんが
喜ぶとでも思うか?」
「でもでも、おじさんのからだ、まだこんなに熱いいんだもん。
一生懸命手当てすれば、おじさんまた元気になれるよ。
またボク、一緒にいられるよ!もう誰も死なせたくないよ!」

それを聞くや、千鶴姉が驚いたようにあゆに問いかけた。
「…ねえ、あゆちゃん、『熱い』って、なぜ…?」
千鶴姉が、おっさんの死体に、手を近づけた。

459 :活きているモノ (3):2001/07/14(土) 22:38
「彼」…御堂の死因は、どう見ても明らかだった。
失血死。
致命傷と呼ぶほどの深い傷はない。大量の血液を失い、それでも敵を屠ろうとしたゆえの
失血死だろう。
明らかに血を流しすぎた御堂に、体温と言えるものが、もう、残っているはずはなかった。
そう。「鬼」ではない、人間の御堂に…

私は、御堂の冷たい腕に触れてみた。
脈拍、なし。
頸動脈にも触れてみる。
すでに体温と呼べるものはなく。
明らかに、御堂は息絶えていた。

そして、あゆの血だらけの手を退け、御堂の躯に触れてみた。

なに、これは。
明らかに、体温以上の、なにかの「熱」がある。

ヒトならぬ「鬼」である千鶴には、わからなかった。いや感じられなかった。
丁度御堂がその生命の終焉を迎えたとき、わずかの間、ヒトの力を制限する『封印』が
外れたことを。
「不可視の力」すら抑る、結界がわずかの時間、解かれていたことを。
封じられた仙命樹の力が一瞬、一気に吹き出し、死んだ御堂の中で一瞬、息を吹き返した。
御堂は確かに死んだ。しかし、その中でなにかが「活き」ていた。

なにかは急激に、御堂の躯を再生した。
御堂の血液は出し尽くされたのではなく、出血が止まっていた。
増血とともに、停止した心臓もいずれ鼓動を始めるのだろう。
しかし、その「なにか」の力も急激に衰えつつあった。
このままでは、本当に危険な状態になる。---生き返ることなど、できない。
人として手を尽くさねば、この「活きているモノ」の力は発現せぬまま尽きてしまうだろう。
御堂とともに。

460 :活きているモノ (4):2001/07/14(土) 22:40
「…そうね、あゆちゃん。すぐ手当てしないと、御堂さんは助からないわ。
手伝ってくれる?」
「うん!千鶴さんっ!」
「お、おい。千鶴姉、正気?」
「梓、あなたも『鬼』なら、知っているでしょう?
世界には、尋常ではない生命力が、ごくわずかだけれど、存在している。
御堂のなかには、『なにか』が『活きている』。もしかすればだけど、
何時間かかるかはわからないけれど、大丈夫かもしれない…」

「何か、だって…?」

「私とあゆちゃんは、医務室へ行くわ。…闘いは、多分、終わっているから…。
それじゃ梓、ここはお願いね」

「え、お願いって?」

そこに残されたのは、
あたし。
詠美。
みゅーみゅー泣く娘。
ブレーメンの音楽隊(マイナス1)。
長瀬のおっさんの、死体。

もしかして、ババ引いた?

[千鶴&あゆ 医務室へ]
[御堂 復活?それとも…]
[長瀬源五郎&ポテト 死亡]
[梓&詠美&繭&ぴろ&そら これからどんどこしょ?]

461 :偽りの形見 - 1:2001/07/14(土) 23:07
剥げた大地。粉砕された草木。頬を幾度と無く打つ、水滴。雨だ。
晴子はその中で目を覚ました。
痛みと、息苦しさ。草陰に、転がり込むようにして倒れていた。
すぐ隣にあった木が真っ二つに折れている。幹は30cmもあった。
木が、身代わりになったのか?
少し首を巡らすと、折れた木の半身は案外すぐに見つかった。転がっていた。10m程に先に。
ぞっとする。一歩間違えば、自分がああなっていたのか?
だが、今生きている事には違いない。折れた木に、そっと感謝する。
立ち上がる。と、走る痛み。肩からではない。腕からでもない。足?
何となく見やる。なるほど、原因は知れた。折れた枝が突き刺さり、傷から一本の紅い川が流れている。
細い、細い枝だ。貫いてもいない。降りしきる雨に濡れている。抜き取ると、少し血が出た。
適当に縛り付ける。結局、左の袖も無くなった。
「――観鈴?」
呼び掛ける。何処にいるのかは知らない。倒れているのだろうか?姿は見えない。
返事は無かった。
「居候?」
さらに呼び掛ける。図体も態度もでかい男だ。倒れていても、見える筈。
それでも姿は見えなかった。返事も無い。
それだけではない。少年も。あの少女も。そしてあの男も。
誰も居なかった。誰も。誰一人として、動くものは無い。虫一つ、見当たらない。
「居候?……観鈴ッ!」
声は返らない。何処だ。何処にいる?
倒れているのかもしれない。万が一、傷を負っていたら?
自分は枝が刺さっていた。二人に何が刺さっているか知れたものではない。
細い枝でも、目に刺されば死にかねないのだ。自分は運が良かったに過ぎない。
名前を叫ぶ。観鈴の。往人の。決して届かない、叫び。次第に、その声は悲痛なものになっていった。

462 :偽りの形見 - 2:2001/07/14(土) 23:09


雨の水滴が喉を打ち、思わず咳き込む。ようやっと、悲鳴のような呼び声が止まった。
喉が痛かった。何度叫んだ?知るか。数えてなどいない。
今が何時さえも解らない。自分が何処にいるのかすら解らない。
喉が痛い。ああ、目が、熱い。泣いているのか?違う。どうして泣くのだ?何故?
……何でおらへんのやッ。観鈴!
喪失感。気が狂わんばかりの、焦り。もはや声など出なかったが、それでも名を呼んだ。
隣に居た者。護るべき人。狂気の中、狂気の島で、一つだけ、己のココロを繋ぎ止めた"鎖"。
あの子がいる。それだけで、晴子は"普通"でいられた。どんな時も、後ろにあの子が居たから。
何度も、自分の側から離れた。その度に、感じた、焦り。走り出したその背中が、死へと向かっているようで。
まるで、羽が生えているようで。
いつか、共に居た者が、泣いていた時。晴子は、観鈴の話をしてやった。往人の話をしてやった。
彼女は泣きやんだ。笑ってくれた。嬉しかった。まるで、二人が、彼女を救ったようで。
だが、彼女はもう居ない。そして今、自分は、泣いている。
しっかりしぃ、自分。あさひちゃんに笑われんで。
それでも涙は止まらない。悔しかった。自分を殴りつけたかった。腹立ち紛れに、叫んでいた。

時折走るイメージ。血の海で、倒れる二人。お母さん、お母さん――苦しげに、名を呼ぶ声。
違う!二人は生きている。そんな筈は無い。勝手な妄想だ。しっかりしろ。前を見ろ!
再び走るイメージ。無視だ。前を見ろ。名を呼べ。声を出せ!
白光。強烈な光。消えていく景色。光に包まれる、二人の姿。痛い程に鮮明なイメージ。
止めろ。ふざけるな。そんなものは見ていない。そんなものは見ていない。そんなものは見ていない。
二人は生きている。血も無い。死体も無い。何処かに逃げたんだ。そうだ。そうに決まってる。
黙れ!溶けるわけがない!止めろ。止めてくれ。観鈴。居候!目が痛い。観鈴!

463 :偽りの形見 - 3:2001/07/14(土) 23:11


「―――」
もはや声など出ていない。口だけが、形を刻む。涙と、泥。歪んだ顔。
血の滲む傷口。縛り付けられた布は、既に真っ赤だった。
見えてくる、剥げた大地。既に三度も見た。ぐるぐると、同じ所を走っているのだ。
もはやそんな事にも気付きもしない。怒り。焦り。そして、渇望。
狂っていた。間違いなく、それは、狂っている。
光を失った目が、何かを捉えた。草の中、雨に濡れて転がる物。
シグ・ザウエルショート9mm。
ふらふらと、歩み寄った。既に走ってすらいない。一歩、一歩。倒れる寸前だ。
ようやっと辿り着く。しゃがみ込んでそれを拾い上げた。
やっと、見つけた。でも、それは観鈴ではない。観鈴ではなく。
「観鈴」
ぽつり、と呟いた。声のない叫び声よりも、ずっと、ずっと明瞭な声で。
持ち主は居ない。誰も居ない。たった一つ、一つだけ、残された銃。
目が熱い。熱い。泣いているんだ。それだけ解った。
立ち上がりもしなかった。ただ、ただ泣き続けた。泣き声が、雨の中に、消えていく。
自分が、倒れていた事にも気付かなかった。落ちていく。奈落の底へ。
そこで見た。思い出す、爆発の瞬間。
白光。衝撃。そして、半身が溶け、消えた、愕然とした顔の、観鈴。
それは明らかな、自分の記憶。間違えようのない、記憶。
つまり、観鈴は死



悲鳴。
最後に、晴子の意識は闇へと落ちた。



【残り22人】

464 :彗夜:2001/07/14(土) 23:15
書きました。
「道連れは」を見てみたんですが、武器を持った様子は無かったので。
ベネリM3は観鈴の所にあるのかもしれません……。

465 :地下より香る誘惑の香り@:2001/07/14(土) 23:43
「二人とも逝っちゃったのか。」

彰は降りしきる雨の中ただ空を見上げていた。
バラバラになりそうになる心を繋ぎ止める鎖、それは初音を無事に脱出させるという思い。
初音を思うということに関しては彰も内より生まれし鬼にも違いはなかった。
愛情と肉欲という致命的な違いはあったが……。

彰は思う。
すぐにでも初音の元に戻るべきか、それとも周辺をもっと探索して安全を確認してから戻るべきか。

鬼は思う。
初音の周りの男どもを始末するか、初音の安全を確保した上で狩りを楽しむか。

彰の中は初音を中心にまわっている、それは疑うことすら必要の無い事実。
『理性』と『本能』両方が認めた美しき花嫁。
しかし、その気持ちを揺さぶる事件が起きた。

466 :地下より香る誘惑の香りA:2001/07/14(土) 23:44
(3行あけ)
それは雨の中、診療所に向かっていた時のことだった。
周辺の探索に変更するにしてもこのまま戻るにしても少々離れすぎていたためだ。
そして止みそうも無い雨を恨めしげに思っているときに岩穴を発見したのだ。
雨宿りと人が居ないかを調べるために岩穴に入ったときそれは見つかった。


「この床掘られた跡があるぞ……何が埋められてるんだ。」
『理性』の奴が独り言の抜かしてやがる、だがそんなことはどうだって良い。
この場所から微かに血と『女』の香りがする。同族の女の極上の香りだ。

今の彰の力は常人よりは遥かに上である、この程度のものすぐに掘り返された。
そしてそこに在ったのは……。

「隠し階段……、この下に何があるって言うんだ。」
プンプン匂うぜ、間違いなこの下に『女』がいる。



【彰 施設への別の入り口発見】
【突入するか退くかは次の書き手さん任せです。】

467 :名無しさんだよもん:2001/07/14(土) 23:52
「今の彰の力は常人よりは遥かに上である」
この部分は修正をキボーン

468 :名無しさんだよもん:2001/07/14(土) 23:53
誤爆しました。鬱だ。

469 :地下より香る誘惑の香り作者:2001/07/15(日) 01:39
修正です

二人とも逝っちゃったのか→二人とももう死んでしまってたのか

今の彰の力は常人よりは遥かに上である、この程度のものすぐに掘り返された。
 →余り深く埋められていなかったので比較的簡単に掘り返せた。

間違いな→間違いない

ラストに次の分を追加してください。

しばらくはおとなしく辛抱して後から愉しむつもりだったのにな……。
この武装ではあまり無茶もできないしな、どうしたものか……。

470 :名無しさんだよもん:2001/07/15(日) 02:13
次に新作を上げる方できるだけ新スレを立ててそちらにお願いします。
スレを立てたことが無いので他の人に建ててほしいという場合
感想スレの方に書いてください。
誰かが立ててくれるはずです。

471 :900:2001/07/15(日) 02:26
誰かが立てたね

472 :900:2001/07/15(日) 02:26
誤爆です。鬱だ。 とりあえず逝って来ます。

473 :名無しさんだよもん:2001/07/15(日) 13:53
http://cheese.2ch.net/test/read.cgi?bbs=leaf&key=995172541
新すれだよ

474 :引越し屋:2001/07/17(火) 19:01
当スレッドは容量の都合のため、早めに引っ越しました。

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